令和4(2022)年分確定申告の振り返り
2023年3月15日を以って、令和4(2022)年分の所得税の確定申告の期限を迎えました。
その年によって、期限の日の迎え方は様々ですが、共通しているのは、とりあえず終わったなという達成感とホッとする安堵感です。
大変さの度合いは違っても、終わりを迎えることが出来たという意識はどこかしらあるものです。
税理士として独立開業してから今まで、確定申告の振り返りというのは特にしていませんでした。
今回は少し試してみたこともあったので、その辺りを含めて振り返ってみました。
早さを求めない
勤務していた時には、確定申告の作成・チェックなどが割り振られていました。
ある程度は、掛かる工数なども加味して、強弱が付けられていましたが、人数が多いとどうしても偏りが出ることもあります。
そのため、期限ギリギリまで確定申告の作業に追われている人が出てくるものです。
反対に、想定よりも早く終わって、他の人のヘルプに入ることも。
確定申告が終われば、それまでストップしていた通常業務やスポット業務などの遅れを取り戻すために、休む暇なく業務は続いていきます。
大変さという意味では、期限ギリギリまで確定申告をしている方が悲壮感はあります。
そうすると、夜遅くまで残ったり、休日出勤したり、期限ギリギリまで作業している人がすごい、というようなイメージが付いてしまうこともあります。
本当に大変なことが多いとは思いますが、事前準備や取り掛かる時期の違いによる場合もあるので、正当な評価がどうかは分かりません。
分かる人には分かるというところでしょうか。
そうした経験を踏まえて独立開業すると、確定申告を期限ギリギリまでしていることにマイナスイメージを持ってしまうこともあります。
私の場合はそうでした。
繁忙期だからといっても、出来るだけ早く確定申告を完了することが正義だ。
極端に言えば、そういった思考があったのでしょう。
今思えば、独立開業したばかりで、勤務していた時と何か違いを出さなければと鼻息荒くしていたのだと思います。
早さを求めないということに以前から気付いてはいました。
ただ、心のどこかで、それでも早い方が良いという思いがあって取り組んでいたのかなと。
それが今回は粛々とスケジュールに従って、完了させるということが意識出来たかなと思っています。
一番最初に自分の確定申告
早さを求めないと言いながら、自分の確定申告については、1月中に提出するようにしています。
それは、競走とは違った観点だと捉えています。
確定申告自体は必要な手続きで、大事なことではありますが、12月31日を過ぎればあくまで過去のことです。
1月1日からはまた新しいことが始まっているので、出来るだけそちらに注力する方が現実的でしょう。
もちろん12月31日が過ぎても、すぐに確定申告をするのが難しい、ということは理解しています。
それでも、出来るだけ早く終わるように取り組めることはあるものです。
この場合の早く終わらせるは、競走という意味ではなく、先を見据えるために必要な早さだと思っています。
理想としては、関与させていただく顧客すべてでこの早さを実現したいという思いがあります。
もちろん、資料の収集なども含めて色々な障害となることはありますが、目指していきたいところです。
そのために、まずは自分の確定申告から始めてみるとうことを実践してきました。
開業当初から続けていることではありますが、無理なく出来ているかなと。
今回は特にスムーズで、今までで一番早く提出するスケジュールとなりました。
1月の月次処理が終わるまでに、前年の確定申告が終わっているので、数値としてもよりリアルタイムに近づいているようなイメージです。
徹底している人だと、国税庁が提供している「確定申告書等作成コーナー」が利用出来るようになる1月4日に終わらせている人もいるようです。
自分自身は、そこまでは求めていないですが、やってみる価値はあるのかなとは思っています。
特別なこともやってみる
確定申告時期は繁忙期なので、他のことは手に付かない、付けない。
そういうものだと思っていました。
税理士業界に転職してから、勤務していた事務所は一つなので、他のやり方・考え方が分からないというのもあったのでしょう。
みんなが大変なときに、他のことをしていることで罪悪感を持ってしまう。
そんな心境だったように思います。
後に、みんなではない、ということに気付きましたが。
そこから独立開業して、いざ確定申告時期を迎えると、独特のプレッシャーはあるが、スケジュールが確定申告だけで詰まるわけではない。
確定申告時期に確定申告以外のことをしてもいいんだ、ということに驚きました。
確定申告時期に通常業務も並行して進めておく、というのはよくあることかもしれませんが、それだけでも新鮮な感じです。
でも、それだけだと何だか味気ない。
何か特別なことが出来ないか。
そこで考えたのが大阪マラソンの出場でした。
2022年2月開催の大阪マラソンにエントリーして、当選していたのですが、その年はコロナ禍の影響で、急遽一般ランナーの参加が中止に。
そうして迎えた今回の確定申告時期に、無事出走することが出来ました。
走り切って完走出来たことはもちろん嬉しかったのですが、その前後のスケジュール調整に取り組んでやり切れたことが何より嬉しいものでした。
今後も無理のない範囲で、何かしら特別なことをやってみたいなと思っています。
おわりに
今の仕事を続けている限り、3月15日というのはいつになっても、特別な思いで迎えるものなのでしょう。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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