本質を知っておく方がよい場合もある

自分には難しくて、活用出来ない。

そういったことは日々よくあることです。

そんなときに、便利なツールなどを利用することで、簡単に利用出来るようになった。

色んなことが便利に利用出来るようになった今では、そうした事態に直面することが多々ありますが、ここぞという時には頼り切りにならないようにしたいものです。

最初の環境に左右されるけれど

税理士として独立開業するまでは、税理士事務所等に勤務していました。

業務を行うために、そこで利用するシステムなどはあらかじめ決められていることがほとんどです。

導入されている税務ソフトを利用して、届出書を作成して、提出する。

最近では、提出するといっても、紙で提出するよりも、国税庁が提供しているe-Taxシステムを利用して送信することがほとんどです。

e-Taxシステムを利用するといっても、各ベンダーが税務ソフト等の処理の中で、e-Taxシステムに接続して送信出来るように対応していることがほとんどなので、e-Taxシステムを利用しているという意識はあまりないかもしれません。

私の場合は、e-Taxシステムというのはよく分からず、勝手に処理してくれているぐらいの感覚でした。

そうなると、税務ソフトのマニュアルなどに従って、そのやり方を覚えるのみになります。

それで支障はあるのか。

同じ環境を維持出来るのであれば、問題ないでしょう。

エラーが出たり、操作方法が分からなければ、税務ソフト側で対応してもらえればいいので。

環境が変わる時には対応が必要

ここから独立開業などして、環境が変わった場合には、何らか対応が必要となります。

同じ税務ソフトを引き続き利用するのであれば、多少の設定等が出てくるとしても、変化は少なくて済むでしょう。

 

これが、税務ソフトを変えるとなると、そのやり方をまた一から覚える必要があります。

 

税務ソフトが変わったとしても、フローが同じであれば、慣れたら問題ないかもしれません。

しかしながら、場合によっては、フローが変わってしまうこともあります。

例えば、一部e-Taxシステムを直接利用しなければいけない場合。

本質を知っておく方がよい場合もある

以前の記事で、委任関係の登録について取り上げました。

 委任関係の登録と「申告のお知らせ」の転送のタイミング

こうした処理は、今私自身が利用しているJDLソフトで完結させることは出来ません。

一部、e-Taxシステムに直接ログインして利用する必要があります。

 JDLホームページ

 電子申告システム<ヘルプ>

 

 

実際にJDLソフト内で行う処理は、上記の赤枠部分だけになります。

他の処理は、ボタンを押すと関連するe-Taxシステムのページにアクセスして、直接e-Taxシステムを利用しての処理となります。

それが良いのか悪いのかは別にして、最終的にはe-Taxシステムの処理について理解しておく必要があります。

こうした場合も考えると、e-Taxシステムの利用も視野に入れておく方がよかったのかもしれません。

全ての処理の本質をあらかじめ知っておくことは難しいものです。

しかしながら、そうした事例に遭遇した時に、改めて考える時間というのは持っておきたいところです。

おわりに

税理士業務は税務ソフトを使う。もちろん必要なことではありますが、どこまで利用していくかは一度立ち止まって考えることが必要なのかなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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