届出書作成プログラムからGビズIDでの電子申請でログイン画面が出てこない時に確認すること

GビズIDを利用した手続きが増えてきたような印象があります。

補助金の申請や報告など、色んな場面でその利用が推進もされているようです。

先日、社会保険関係の手続きで、算定基礎届と労働保険年度更新の手続きをGビズIDを利用した電子申請で行いました。

その時に、ちょっとしたトラブルが発生。

原因が分からず、方々のサポートデスクなどに問合せしても、直接的な解決策は分からず。

結局は、偶然の産物のような形で、解決に至りました。Q&Aやマニュアルなどには明記されていないことのようでしたので、備忘の意味を込めて、その事象と対処方法についてまとめてみました。

なお、これらの情報は、2023年7月10日現在の状況となりますので、最新情報は、リンク先の情報等を合わせてご確認下さい。

届出書作成プログラムからGビズIDで電子申請する時にログイン画面が出てこない

今回は、届出書作成プログラムを使用して、算定基礎届を電子申請する時にエラーが出ました。

 

届出書作成プログラムを使用した算定基礎届の作成の流れなどについては、別の記事でも取り上げていますので、そちらをご参照ください。

 GビズIDで算定基礎届を事前に電子申請する

 

届出書の作成までは特に問題なく完了。

後は、GビズIDでログインして、電子申請で送信するだけです。

通常は、下記のような画面推移で、GビズIDのログイン画面まで進みます。

 

今回は法人の手続きだったため、法人番号を設定しています。

個人でも流れは同じです。

 

 

「申請」ボタンを押せば、下記画面のすぐ後にログイン画面に遷移します。

 

これでGビズIDでログインして、送信すれば処理は完了です。

しかしながら、今回はGビズIDのログイン画面に遷移せず、下記のようなエラーメッセージが出て来て、先に進めません。

エラー内容の確認と問合せ

何回やっても、同じエラーメッセージが出るので、ヘルプでエラー内容を確認。

 

おそらく、下記画面の「法人番号」の入力が間違っているのでは?ということのようです。

 

しかしながら、何度確認しても番号は合っている。

仕方がないので、サポートデスクに問合せをしてみました。

 日本年金機構ホームページ
 電子申請・電子媒体申請 お問い合わせ先

 

ただ、エラーコードのことを伝えると、法人番号が間違っているのでは?ということしか分からず。

マイナポータルとの通信でのエラーということで、年金事務所に登録されている事業所情報とGビズIDに登録されている情報に相違があるのでは?ということになり、年金事務所に問合せ。

登録されている事業所情報に相違ないことが確認出来たので、GビズID側で持っている情報についてはそこに確認した方がということで、GビズIDのサポートを紹介されました。

 GビズIDホームページ
 ご意見・お問合せ

 

しかしながら、届出書作成プログラム側のエラーについては、どこでエラーになっているかが分からないと、GビズID側のどの情報を確認すればいいのかが分からないとのこと。

結局は、届出書作成プログラムのサポートデスクで聞くしかない、ということで振出しに戻ってしまいました。

対処方法

このままでは電子申請は難しいとうことで、代替案として「e-Gov」の電子申請で作成・提出するという方法をねんきん加入ダイヤルの窓口の方に提案されました。

 e-Govポータル

 

その時、この算定基礎届の手続きをする前に、e-Govで労働保険年度更新の電子申請をしたことをふと思い出しました。

その旨を、ねんきん加入ダイヤルの窓口の方に伝えると、それは今回の届出書作成プログラムで手続きしている会社(事業所)と別の会社(事業所)の手続きですか?と聞かれました。

そうです、とお伝えすると、一度GビズIDのホームページで、e-Govで手続した会社(事業所)でログインしてから、ログアウトしてみて下さい、とのこと。

言われるとおりに操作して、届出書作成プログラムで再度、申請手続きに進むと、無事にGビズIDのログイン画面が出て来るようになりました。

 

ねんきん加入ダイヤルの窓口の方でもこうした事例はまだ挙がってきていないとのことでしたが、事象としては、同じ端末でe-Govなど別の会社(事業所)のGビズIDでログインしている(していた)状況で、届出書作成プログラムのGビズIDのログインに遷移しようとすると、前のGビズIDの事業所情報を読み込んでしまい、エラーが出るようです。

例えば、

 e-GovでA社の手続き

 届出書作成プログラムでB社の手続き

とした場合には、注意が必要なようです。

 

こうした状況でエラーが出る場合には、一度GビズIDホームページからA社でログインして、ログアウトしてから、B社の届出書作成プログラムで申請を行うとエラーなく進めました。

 

 GビズIDホームページ
 ログイン

 

 

こちらは届出書作成プログラム側の仕様の問題のようで、GビズIDのサポートでお聞きすると、同じ端末で別のソフト等を使って別の会社(事業所)のGビズIDに同時にログインが出来ないということではないとのことでした。

おわりに

紙で提出としても、15分ぐらいで完了する処理なので、正直なところ電子申請を今回は見送るか迷いましたが、今後のために最後までやり切ってみました。思った以上に時間は掛かりましたが、仕組みの理解には繋がったので、まあいいかなと今は思えます。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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