衰えを受け入れるまでとそれから

その年齢にしては元気ですね。

誉め言葉と捉えていいかは受け取り方にもよりますが、私自身はそう言われている人を見聞きすると、羨ましいなと思っていました。

なので、自然と自分もそう言われるようになるだろうかとぼんやり考えていました。

しかしながら、いざ衰えのような兆候に直面すると、なかなかその事実を素直には受け入れられず。

騙しだましで過ごしていて、もう逃げられないと観念することもありますが、一旦受け入れてしまうと、ラクになることもあります。

体力面

子供の頃に、スポーツに従事していて、高校生ぐらいまで部活で汗を流していたような経験があると、大人になってもその感覚というのは残っているものです。

私の場合も、小学生まで地元の野球チームに所属していて、中学校では野球部、高校では陸上部に所属していました。

全国大会出場など、飛び抜けた成績などを残したわけではないけれど、その時は夢中で取り組んでいて、体力の限界まで自分を追い込んだこともありました。

大学生以降は、これといった運動はしてきませんでしたが、何故かやろうと思えばいつでも動けるという妙な自信がありました。

大学の時には、サークルで急に夜中に野球の練習をするとなって、ノックを受け続けたり。

ドッジボールや大縄跳びなど身体を動かすことを急造ですることが多かったですが、それでも何とかなっていました。

その時はしんどいけれど、怪我をしたり、翌日以降まで引きずるということもなく。

若かったと言ってしまえばそれまでですが、体力は結構あったのでしょう。

そうした感覚だけは持ったまま、20年程の歳月が経って、大阪マラソンで打ちのめされたことをきっかけにマラソンを趣味にし始めました。

本当に趣味なので、毎日走り込んだり、トレーニングを続けて記録を狙うということはなく。

定期的に長い距離を走りながら、マラソン大会などに出場して完走を目指す、週一ランナーを細々と続けられたらと思うようになりました。

上を見れば、凄い人はたくさんいますが、こんな私でも、日頃から運動をしていない人からすれば、体力があって凄いと言われることがあります。

特に同年代ぐらいの人から言われると、もしかしたら年齢の割には体力があるのかもと思ってしまったり。

ただ、同じような距離を同じようなスピードで走っていても、終わった後のダメージというのは年々大きく感じるようになってきました。

昔であれば、ダメージはあっても、無理すれば動けるし、すぐに回復していたものが、ダメージの大きさはだけでなく、回復する期間も長くなる。

それでも、ちょっとハードな内容にしてしまっただけ、たまたま体調が良くないときだった、という風に衰え自体を受け入れることが出来ないものでした。

記憶力

このブログでも何度か書いたかもしれませんが、昔から記憶力は良くない方だったかなと思っています。

特に瞬間的に記憶することが苦手で、パッと言われたことをなかなか覚えられない。

ただ、定着した後の記憶力は良かったようで、一度しっかり覚えてしまえば、なかなか忘れないということのようです。

記憶を定着させるためには、人より時間が掛かるので、それだけの時間や労力を掛けて努力を続けていました。

そうしたこともあって、傍目から見れば、勉強面などでの記憶力が良いと思われていたところがあったのかもしれません。

人の顔や名前もしっかり憶えていて、遠目に見えても先にこちらが気付くことが多かったり。

相手は全然悪くないのですが、自分の都合で、その能力を発揮して方向転換することもありました。

昔からテレビが好きだったので、テレビ番組に対する集中力は凄くて、テレビで放送されるあらゆることを記憶していました。

番組名とその内容、出演している芸能人の名前、先週のオリコンチャートに入っている曲・アーティスト名・・・。

今もテレビは好きで、視聴方法はテレビ画面以外で観ることが増えましたが、昔と同じぐらい集中して観ているはずです。

なのに、最近では、名前がなかなか出てこないなど、よく見聞きする事象を自分も体験するようになってきました。

それでも、自分の子供が観ているものから自然と記憶しているものもあって、同年代ぐらいの人が知らないことも知っていることもあります。

そうすると、情報量が多いだけで、覚えきれないのは仕方がない、というような思考になっていました。

受け入れた後に

体力面や記憶力というのはほんの一部のことですが、色んな場面で衰えの兆候を感じながらも、まだ大丈夫だろうという気持ちがどこかにありました。

そんな年齢でもないだろうし。

以前であれば、これでやり過ごして何とかなっていたのでしょうが、やり過ごそうとすること自体がしんどくなってきて、無理が出来なくなってきました。

これこそ衰えなのかもしれません。

ある時、ふと自分の衰えを受け入れるようになりました。

以前と同じようにはいかないもの。

それだけで気持ちはだいぶラクになりました。

そして、以前と同じようにはいかないとしても、近付けることは出来ないか、と思うように。

体力面では、ダメージが大きければ、以前より多めに休めばよい。

そうすることで、以前と同じぐらい動けるような運動を続けることが出来る。

フルマラソンなんて、昔であれば出来なかったかもしれないことが、今は出来ている。

記憶力が衰えてきているのであれば、記録と組み合わせて、以前と同じようには出来ないだろうか。

元々記憶だけでは忘れてしまうリスクがあるのだから、より確実に忘れないように進化させるべきではないだろうか。

少しだけ前向きな気持ちというところでしょうか。

これを乗り越えれば、また違った見方が出来るのではないか、そんな期待感が今はあります。

おわりに

よく見れば、衰えに対して真摯に向き合っている人は多くいて、色んな努力を続けられています。自分にはそれが見えてなかった、というよりも見ようとしていなかったのでしょう。それに気付けただけでも、大きな収穫かなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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