開業して5年目に突入した区切りにあたって

開業して〇年というスタートをいつからカウントするかは、私の場合、日付が2つあります。

一つは、税理士の登録区分を勤務から開業に変更した日。

それは2019年9月1日。

もう一つは、実際に営業を開始した日。

私の場合、2019年9月末まで前の勤務先での引継ぎなどがあったので、実際に自分の事務所に朝から出勤するようになったのは、2019年10月1日からです。

どちらも自分にとっては、意味のある日ですが、開業税理士の登録となり、事務所の賃貸契約が始まった2019年9月1日というのはより感慨深いものがあります。

それから4年経って、5年目に突入した区切りにあたって、今の考え方などを改めて振り返ってみます。

事務所の移転というきっかけ

区切りとは言いながら、開業して4年が経って、5年目を迎えたという、中途半端な区切りで振り返ることになったのはなぜか。

それは、事務所の移転を検討するようになったというのが、きっかけです。

貸主と揉めたとか、事務所拡大で手狭になってきたとか、そういうことではありませんが、事務所を移転するという選択肢が急に出て来たときに、前向きに検討したいという思いが自然と出て来ました。

本音を言えば、開業して5年が経ったときに、ひとつの区切りとして、これからの事務所運営を考えようかなと思っていました。

そうそう思い通りにいくものでもないのだなと実感しています。

時期としては、1年ぐらい前倒しになりましたが、5年という期間に特に深い意味があるわけではないので、そこはあまりこだわらずに。

これまで同業者の方が事務所を移転するというのを見聞きする機会というのは何度かありました。

顧客数が増えてきて、スタッフの人数も増えてきたので、事務所が手狭になってきた。

もう少し広いところに移転しないと回らない。

一番よく見聞きする事務所移転のきっかけです。

それは、事業として順調な証拠でもあり、自分もそうなれるように頑張ろうと思う部分はあります。

せっかく税理士として独立開業したのだから、事業としては上手くいくようにしたいもの。

何が成功かというのは一概に言えないところではありますが、事務所が拡大していく様が明らかな失敗例というのはあまりないかなと。

ただ、そこを目指していくことだけが唯一の正解というわけではないことは何となく分かってきました。

これまでの事務所運営

事務所運営というほどの規模でもないですが、個人事業主でもあり、それなりに事務所運営について日々考えています。

税理士として独立開業した当初は、とにかく食べれるぐらいの収入を得ること。

事務所運営でも何でもないですが、まずはそこが一番のポイントでした。

いくら夢や理想を語ろうが、食べていけずに、事業を断念してしまったら、元も子もありません。

そういう意味では、最初から背水の陣のような状況でのスタートでした。

色んな状況があって、それぞれに事情があるものですが、自分で選んだことなので、言い訳のしようもありません。

私の場合も、結婚して子供が2人いる状況で、生活費など必要なお金がこれからどんどん増えてくることは分かっていました。

それまでの勤務先ではそれなりに勤続年数もあって、経験もあって、給料としての収入はある程度安定している。

急激に増えることは期待できなくても、急激に減ることもあまり考えられない。

そんな状況で、独立開業するからこそ、余計にプレッシャーがあったのかもしれません。

じゃあ、何でもいいから仕事を取ってきて、収入を確保していくことがいいのか。

掛かる時間や手間暇に比べて、収入が少なすぎる場合には、忙しいのに食べていけないという悪循環に陥る恐れがあります。

勤務していた時に、仕事に追われて、時間に追われて、消耗していく自分に思うところがあったからこそ、独立開業を考えたのではなかったか。

独立開業してから今までの事務所運営としては、こうした正反対の方向性のバランスを取ることをメインに考えてきました。

だからこそ、方向性としては大きくブレずに、時間に追われ過ぎず、収入が増え過ぎずで今を迎えられているのだと思っています。

これからの事務所運営

食べていけるぐらいの収入を得ることを第一目標とする期間を何とかクリア出来たとして、これからの事務所運営をどうしていくか。

それが今まさに考えるべき時なのだと思っています。

このまま、収入のボリュームを増やしていく方向で考えていくのか。

そうした方針によって、事務所の移転先も変わってくるものです。

現状維持なのであれば、同じようなテナント事務所を賃貸して、家賃を出来るだけ抑えるというのも一つの方法でしょう。

急激にでも緩やかにでも拡大を進めていきたいなら、今よりも広いスペースが必要となるかもしれません。

やり方によっては、事務所のスペースを変えずに、対応出来るかもしれないので、そうしたシステムやツールなど新しく導入することを考える。

大変なことではありますが、少しワクワクすることでもあります。

今の業務を主軸しながら、別のことも取り入れていくのはどうか。

いわゆる税理士業というのが今の主軸ではありますが、日々残業して時間に追われているというところまでは至っていません。

むしろ少し余裕を持たせているところがあります。

その時間を新しい業務などに充てれるようにというのが主な狙いです。

ただ、こうした時間も業務量が増えてくれば、すぐに無くなってしまいます。

顧問契約をいただければ、一定の報酬が確保される代わりに、業務の時間も確保されます。

それは当たり前のこと。

そうした業務形態をコツコツと続けてきたからこそ、今の税理士業界の信頼性や安定性が確保されてきたのでしょう。

それは素晴らしいことではありますが、ある程度の規模感の事務所でないと成立しないという気もしています。

顧問契約が増やせたとして、増えれば増えるほど毎年の業務量も固定化して増えていきます。

考え方によっては、身動きが出来なくなるとも言えます。

どれが正解とか、良い悪いということではありません。

何を目指すかによって、これからの事務所運営は変わっていくもの。

それは事務所の移転先一つとってもそうです。

途中で変わってもいいでしょう。

そこで、また事務所運営を変えていく必要はありますが。

今のところは、今までの主軸とは別のことも出来るような・・・というのが有力なところです。

おわりに

40代50代の働き方について、色んな考え方に触れる機会が増えてきました。

参考にしつつ、でも、あまり引っ張られ過ぎないように、いい距離感で考えるようにしたいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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