譲れない条件はありますか?

ひょんなことから事務所の移転を考えることになり、開業時以来で物件情報を眺めています。

これからの手続きなどを考えると、大変なことが待ち受けているのですが、少しワクワクしている自分もいたり。

まだまだ序盤ではありますが、物件を探すにあたり、よく聞かれるのが、

「譲れない条件はありますか?」

ということ。

改めて聞かれると、即答出来ない。

開業してからの経験を元に、自分にとっての譲れない条件は何か探ってみようと思います。

前提として

そもそも、税理士事務所を運営するにあたって、自宅と事務所を分けるかという問題があります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良い悪いというのはないと思っています。

私の場合も、開業時にはそこから考えることになりました。

結果的には、事務所を別の場所に借りて、運営する道を選んで、今に至ります。

今回、事務所の移転を考えるにあたり、改めて考えてみましたが基本的な考え方は変わっていません。

自分にとっては、仕事とプライベートの切替を場所でする方が合っているようです。

場所

事務所を選ぶ時には、その場所というのは、一番に考える要素になります。

自宅とは別にするからこそ、両方の立地や利便性などは気になるところです。

私の場合は、主な移動手段が自転車のため、通勤するのに駅から近い方がいいとか、自宅から近い方がいいというような条件は特にありません。

むしろ、自宅から少し離れている方が、仕事とプライベートの切替がし易いかなと思っています。

今は、自宅と事務所は同じ大阪市福島区内ですが、自転車で15分程の距離があります。

ちょうどいいぐらいの距離感です。

雨など天候不良の時には、自転車が使えないこともあるので、不便になることもありますが、電車でひと駅で行けるのと徒歩で行けない距離ではないので、たまにであれば問題ありません。

ただ、これは自分が動く場合の話であり、人に事務所に来てもらうとなれば、話は変わってきます。

仕事の内容としては、お客さんに事務所に来てもらうよりも、自分でお客さんのところに出向くことの方が圧倒的に多いので、基本的には自分が動く場合を想定してもいいのですが、来客がゼロなわけではありません。

そう考えると、駅前など交通の便を優先させる必要はありませんが、駅から徒歩10分以内などある程度利便性があるというのが、場所としての譲れない条件になるかなと。

設備

税理士事務所に限りませんが、日常的に過ごす場所なのであれば、綺麗であるに越したことはありません。

 新しい=綺麗

というのは、成り立つと思いますが、

 綺麗=新しい

というわけではないので、新しさにはこだわっていません。

今の事務所は、分譲マンションの一室ですが、築年数としては、自分よりも年上になるので、まあ古い方でしょう。

実際、随所に古さを感じるところがありますが、綺麗さというのもあります。

見た目が綺麗、というと、あまり褒め言葉になっていないような印象を受けるかもしれませんが、私自身は大切なことだと思っています。

新しければ、無条件に綺麗となることが多いですが、極端に言えば、その瞬間からもう古くなり始めているとも言えます。

そう考えれば、築年数などある程度は時間が経過しているけれども、見た目は綺麗で、しっかりメンテナンスされていることを感じられる方が安心感があるのかなと。

ベテランだけれども、パッと見で綺麗な雰囲気を感じられるというのが、設備としての譲れない条件かなと。

コスト

事務所を借りる時の主なコストは賃料。

経営としては、安い方がもちろんいいですが、条件によって変わるというのは周知の事実です。

前項までに挙げた「場所」「設備」というのは、賃料相場を決める重要な要素でしょう。

駅から近かったり、交通の便が良いなど「場所」の条件が良ければ、賃料相場は高くなり、条件を悪くしていけば、安くなっていく。

新しく出来たビルであったり、リニューアルして内装などの「設備」が綺麗であれば、賃料相場は高くなり、綺麗さがなくなっていけば、安くなっていく。

こうした条件や他の要素なども加わって、賃料が構成されていると考えると、相場がどうのこうのと考え過ぎても仕方ない部分はあります。

今の賃料より高くなるか、安くなるかというのも目安の一つにはなるでしょう。

結局は経営状況に左右されるものですが、何らか予算感は持っておきたいものです。

細かく言えば、事務所に掛かるコストは賃料だけでなく、メンテナンス費用なども考慮する必要があります。

テナントビルであれば、共用部分の管理は共益費が別途あるのか、自分で管理しないといけないのか。

どこまでを事務所に掛かるコストとするかによっても変わってきます。

場合によっては、コストを掛けることで、売上が増えることもあるでしょう。

そういったことも含めて、事務所に掛かるコストは売上の10%を超えないというのが、コストとしての譲れない条件かなと。

関わる人

事務所を日々使っていると、色んなことが起こります。

設備などの不具合で対応が必要となる。

自分で解決出来ることであればいいのですが、大抵は誰かの力を借りることになります。

もちろん、力を貸してもらっているのだから、多くを望むことはありません。

緊急のことでなければ、急いでもらう必要もないでしょう。

ただ、目の前のことを、普通のペースで粛々と対応してもらえれば、それ以上に望むことはない。

必ずしも、望むような結果にならず、上手く行かないこともあるでしょう。

それもまた順を追って説明してもらえれば、理解できることの方が多い気がしています。

実際に事務所を毎日使っている側と何かあったときに対応する側とでは、温度感が違うことはよく分かります。

だからこそ、無理せず普通の対応があれば、満足できるものです。

関わる人は、スーパーマンのような人でなく、普通の人というのが譲れない条件かなと。

おわりに

今まで当たり前と思っていたことが、そうではないと気付くことがあります。

それは、こうした変化に触れた時というのも一つのきっかけでしょう。

ワクワクしながら、でも冷静に、今後の方向性を見極めていきたいなと思っています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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