「会社・事務所に確認します」が使えなくなると

先日テレビを観ていて、所属事務所から独立したタレントの方同士がお話ししている番組がありました。

そこで話題になっていたのは、「独立したら、事務所に確認します、が使えなくなったよね?」というもの。

仕事の内容などが違っても、独立しているという意味では、同じように感じる場面があるものです。

「会社・事務所に確認します」が本当に必要な場面

会社や事務所などの組織に所属していると、何らかのルールというのがあるものです。

それは、複数の人が関わることになるので、それぞれに好き勝手に動いてしまうと統制が取れなくなるからというのもあるでしょう。

会社・事務所の看板を背負っている部分があり、個人で動いているように見えても、会社・事務所の名のもとに動いていることがほとんどです。

そうすると、個人では決められないことというのは、出て来るもの。

私自身も会社や税理士事務所に勤務していた時には、「〇〇会社・△△事務所の藤園です。」という紹介の仕方をしていました。

一般企業に勤務していた頃は、会社の外で一人で誰かにお会いするということはあまりなかったですが、税理士事務所に勤務するようになってからは、一人で顧客先に出向いて打合せなどすることが増えました。

基本的には、こちらから説明したり、提案したりすることの方が多いですが、相手から質問や相談を受けることもあります。

業務内容に関わることで、その場で分かることであれば、そのままお伝えしますが、中には自分では決められないことも出て来るものです。

例えば、報酬の金額のことだったり、契約内容の変更などについて。

自分の裁量で判断出来ることもありますが、事務所のルールや方針が明確でない場合には、一度持ち帰って、上長などに相談する必要がありました。

時には、それぐらい自分で決められないのかと相手に思われるようなこともあったかもしれません。

そして、別に会社・事務所に確認しなくても良かったということもありました。

それでも、自分個人では把握出来ていない繋がりや縁というのが、会社・事務所にはあって、気付かずぬ内にそこを傷つけてしまっているということは避けたいところです。

そういう意味では、私自身は「会社・事務所に確認します」というのを守ろうとする意識が強かったかなと思っています。

「会社・事務所に確認します」を隠れ蓑にする時も

もちろん、本当に必要な場面でのみ、「会社・事務所に確認します」を使っているわけではないでしょう。

便宜的に隠れ蓑として使っているようなこともあるものです。

それは、自分自身が自覚していたり、相手から感じ取ることも。

例えば、厄介なお願いをされた場合。

正式な依頼というわけではなく、ついでにサービスでしてもらえませんかという主旨で頼まれることも。

内容にもよりますが、中には、時間と手間だけが掛かって、それに見合うような成果があがらないということがあったりします。

もちろん、正式な仕事であれば、きちんと対応すべきですが、依頼する方もそうではないと自覚している。

そんな時には、「会社・事務所に確認します」と一旦時間を置くことも必要かなと。

そうすることで、その依頼自体が取り下げられることもあります。

「会社・事務所に確認します」と言うことで、正式な仕事として受けるかどうかという姿勢を示せるというところでしょうか。

ただ、会社・事務所に確認してみると、OKとなることもあります。

そうなると、個人的な感情などは関係なく、仕事として割り切って取り組めるかなと。

使い方が難しいところではありますが、変に画策しようとしたりせず、相手のためにもなるということで考えることが重要なのかなと思っています。

違う言葉に置き換えて使うことも

独立すると、確かに「会社・事務所に確認します」というのは使えません。

もし言ってしまったとしたら、何を言っているんだと不審に思われるでしょう。

しかしながら、独立したからといって、その場で即決出来ないような場面がなくなるわけではありません。

自分で決められる、決めなければいけないことだが、この場で即答は出来ない。

内容について曖昧な部分があるので、きちんと確認してから決めたい。

そうしたことはあるものです。

そんな時には、素直に「一旦持ち帰ります」と言うようにしています。

本当は、独立して自分で決裁出来るのだから、その場で即答する方が格好いいのかもしれません。

決断力のある人だと褒めてもらえるかもしれません。

それで上手くいく人は、積極的にそうしていくべきでしょうが、私の場合は、結論を急ぐと良い結果にならないという傾向があります。

後で確認したら、もっと良い条件のモノがあった。

よくよく考えたら、今すぐには不要なモノだった。

本当に期限があって、急がないと間に合わないということもありますが、そんなケースはそう多くはありません。

即決出来る環境になったからこそ、慎重に判断することが求められることもあるでしょう。

「会社・事務所に確認します」は使えなくても、同じような姿勢というのは必要なのかなと思っています。

おわりに

何気なく使っていた言葉でも、改めて考えてみると、有難さが身に染みることもあるものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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