途中経過に一喜一憂し過ぎないように
猛暑の時期になると、税理士試験のことを思い出します。
社会人になってからの本格的な勉強ということで、まだまだ強烈なインパクトが残っています。
学生時代にも色んな試験を受けてきましたが、どんな場合でも年単位など長期で挑む場合には、途中経過が気になるものです。
学生時代の受験を思い返してみると
学生時代に年単位など長期で挑む勉強と言えば、受験が思い浮かびます。
私の場合は、高校受験と大学受験。
どちらも3年間の学生生活を経てのことなので、1年どころではないですが、本格的にスイッチが入るのが3年生ぐらいからというのが多いことを考えると、年単位での挑戦と言えなくもないでしょう。
それぐらいの期間を経てから結果が出るとなると、その途中経過というのは重要なもの。
勉強の進捗を測る指標として、模試の結果を参考にしたりするでしょう。
志望校を設定しておいて、他の受験生との偏差値の分布によって、現段階での判定が出る。
A判定だったら安全圏、E判定だったら厳しいなどでしょうか。
模試とはいえ、目に見える形で結果みたいものが出て来ると、どうしても一喜一憂してしまうものです。
結果が良ければ、それまでの努力が認められたようで、嬉しくなるもの。
そこで満足して油断しないように、と頭では分かっていても、気持ちが緩んでしまうこともあるでしょう。
そんなことはない、いつも自分を律していける!という人は問題ないでしょうが、私の場合はそうでもなく。
あからさまに気持ちが緩んでしまう傾向があります。
反対に、結果が悪ければ、挽回するために奮起するということも出来るでしょう。
ただ、マイナスの思考が強すぎると、自分のこれまでの努力を否定されたようで、次に繋げれないこともあります。
どちらにしても、途中経過に一喜一憂し過ぎてもいいことはあまりないかなというのが自分自身の経験則です。
私自身は、模試の点数などの出来具合は見ていましたが、偏差値など比較する指標をあまり気にしていなかった、というよりもよく分かっていなかったので、良くも悪くも振り回されなかったのかなと。
税理士試験のときには
試験という意味では、税理士試験も学生時代の受験と同じではありますが、その挑み方というのは変わっていました。
圧倒的に自主勉強の割合が増えます。
やるかやらないかの差が大きく出るところです。
学生時代のように、先生から怒られる、注意されるという機会がほとんどなく。
もちろん、専門学校などに通っていたりすると、担当講師の方から勉強の進捗などを確認されることもありますが、関与度合いは圧倒的に低い印象です。
中には、熱血教師のように圧を掛けてくれる方もいるかもしれませんが、私は遭遇することはなく。
ただ、周りの話を見聞きしていても、社会人相手にそこまで踏み込んで指導するというのはあまりないようです。
だからこそ、途中経過である模試の結果などは余計に気にしていました。
誰も発破を掛けてくれないのだから、自分で掛けるしかない。
それこそ一喜一憂していました。
夏の本試験に向けて、春頃から行われる模試などは、4段階ぐらいで判定結果が出るので、勉強のやる気に直結するものです。
上位〇%に入っていれば合格圏内というシンプルなものなので、理解出来ないということもなく。
ただ、ある時に模試の結果と本試験の結果は直結するわけではない、ということを実感するようになりました。
模試の結果が悪すぎるのに本試験は受かる、模試で圧倒的に結果が良くても本試験に落ちる、というのは私の場合はなかったですが、ある程度のレベルの範疇にいるようになると、模試の結果が本試験の結果に直結しないということが度々起こるようになりました。
それは、税理士試験の独特の制度の特徴なのかもしれません。
そうなると、模試の結果に一喜一憂していても、勉強への取り組みの邪魔になってしまうので、気にしないフリをするようになりました。
やっぱり気にはなるので、結果を見ないということは出来ず。
良い結果であれば、単純に嬉しいものですが、調子に乗ったらダメだと言い聞かせる。
悪い結果であれば、今は仕方がない、切り替えようと思い込む。
一発勝負ではないということ、社会人になってある程度の経験値を積んでいたこと、いくつかの要素が上手く作用して、冷静に分析して対応することが出来ていたのかもしれません。
仕事においても
こうして考えると、途中経過を気にしない方がいいのか、という思いも出て来ます。
極端に言えば、結果が全てなのか。
もちろん、内容によって変わってくるものです。
仕事においては、結果を求められることも多いですが、一発勝負みたいなことは稀なのかなと。
目立ちやすい結果ばかりが注目されますが、それまでの過程というのはやっぱり大事なものです。
結果といっても、試験のように数値化された結果ばかりではありません。
この仕事を完了させるという結果があって、そのための過程を積み上げていく必要がある場合には、途中経過というのは重要な要素になります。
長期に渡るものであるからこそ、その途中で進捗を確認しながら、軌道修正が必要になってくる。
マラソンに近いものがあるかもしれません。
〇kmを〇時間で完走するという結果を求めるときには、〇kmを〇分で走る必要がある。
その途中経過を10km・20kmという時点で把握することで、自分の現状を把握して、軌道修正を掛ける。
試験と違うのは、〇kmを〇分で走れば、結果がこうなるということが明確になっていること。
試験の場合には、これを〇時間勉強すれば、〇点採れるということが分かりません。
マラソンのように、実現出来るかは別の問題として、原因と結果が直結している場合には、途中経過に一喜一憂する方がいいのかもしれません。
それだけ途中経過を重視していることになるので。
そうではなく、試験のように原因と結果が直結していないような場合には、途中経過と上手く付き合えることがポイントになるのでしょう。
おわりに
税理士試験を最後に受けた年には、直前の模試の結果が思わしくなかったのですが、変に意識することなくペースを崩さず、それまでの自分の努力を信じようと思って、本試験では良い結果が出ました。
もちろん不安は常につきまとっていましたが、それも含めて上手く付き合っていくための自分なりの方法を見付けたいものです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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