事務所の名前を決める時に考えたこと

事業を始めて商品・サービスを提供する際には、どこの商品・サービスなのかを区分けするためということもあり、屋号や会社名を決めることとなります。

私自身も税理士として独立開業する際には、事務所名を決める必要があり、あれこれと考えていました。

税理士事務所か会計事務所か

税理士として開業する際には、所属している税理士会に事務所名を登録する必要があるのですが、その時の事務所名は「フルネーム(漢字)+税理士事務所」と決まっています。

私であれば、

「藤園真樹税理士事務所」

になります。

この事務所名は、税理士会に関連する連絡や郵送物などで使用されたりしますが、一般的には知られていないことが多いです。

税理士として登録されていることを証明する「税理士証票」にはこの事務所名が印字されています。

 

街中で見掛ける看板やネットで出て来るホームページなどで、税理士の事務所の名前を見ていると、「〇×税理士事務所」や「×〇会計事務所」なという表記を見かけることが多いでしょう。

これはいわゆる屋号にあたるもので、対外的に任意で決めた名前ということになります。

税理士事務所にするか会計事務所にするか、という論争は起ってはいないと思いますが、私自身は開業するにあたり、どちらにするか迷うところではありました。

前職の事務所は、個人事務所から税理士法人に組織変更したのですが、個人事務所の時は、「×〇会計事務所」とされていました。

明確な根拠はないかもしれませんが、税理士事務所と言うと、業務の範囲が税務に絞られるような印象を与えてしまうので、会計事務所とすることで、対象範囲を広げる意図があると聞いたことがあります。

一方で、会計事務所とすることで、公認会計士と勘違いされることもあり、「税理士なんです・・・」というやり取りをすることも勤務時代はよくありました。

これらのことを踏まえつつ、せっかく税理士として独立開業するのだから、税理士を前面に出した方がいいのでは、という判断の元、私自身は税理士事務所とすることを選びました。

自分の名前を入れるかどうか

事務所名に自分の名前を入れるかどうかというのも、迷ったところでした。

パターンとしては、税理士会に登録している「フルネーム(漢字)+税理士事務所」や「名字(漢字)+税理士事務所」など色々と考えられます。

「藤園真樹税理士事務所」
「藤園税理士事務所」
「フジゾノマサキ税理士事務所」
「フジゾノ税理士事務所」
・・・

ここは個人の考え方によるところが大きいでしょう。

自分一人で事務所を運営していく、いわゆる「ひとり税理士」の方の場合であれば、自分自身が商品となる必要があるためか、「フルネーム+税理士事務所」とされているケースが多い印象です。

ある程度の規模を想定したり、人を積極的に雇用していく方向性の場合であれば、自分の名前は入れずに事務所名を付けられているような印象です。

私の場合は、特に規模の拡大を積極的に目指したりということはあまり意識していません。

しかしながら、基本は自分一人でやることが多いとしても、人を雇用するしないに関わらず、何かしら色んな人に少しづつ力を貸していただきながら、事務所を運営していきたいと考えていました。

そうしたことも考えつつ、事務所名には自分の名前は入れずに、その事務所の代表者という形を取ることにしました。

もちろん、横文字とかカタカナを入れた方が、格好いいかもと浅はかな気持ちがあったことは否定できません。

屋号に意味合いをどこまで持たせるか

事務所名に自分の名前を入れないことにしたので、事務所名を一から考えることが必要となりました。

今まで見聞きした事務所名やネットで検索した事務所名などを見てみて、どういった意図でその名前を付けたのかということを調べたりもしてみました。

皆さん色々と考えられた上で事務所名とされていることは分かったのですが、その名前の由来が色々あり過ぎて、考え出すと余計に迷う結果に。

後から見た時に、「なるほど!」と思えるように事務所名に意味合いを持たせることばかりを考えていたように思います。

お笑いコンビの「ダウンタウン」さんや「タモリ」さんなど、今となってはテレビなどで違和感ない名前となっていますが、コンビ名を決める時のエピソードなど見聞きすると、それ程深く考えずに・・・ということが多いなとも感じていました。

こうしたことから、深い意味合いなどは考え過ぎずに、「響き」「見た目」重視で、自分のスタンスを入れ込もうと考えました。

税理士として独立開業しようと思ったきっかけは色々とありますが、一人一人のクライアントに向き合う時間をもっときちんと取りたいという思いがありました。

この思いをベースにして、

「向き合う」
 ↓
「Face To Face」
 ↓
「FTF」
 ↓
「エフティエフ」
 ↓
「エフティエフ税理士事務所」

となりました。

いつか「ダウンタウン」さんや「タモリ」さんぐらい違和感のない名前となることを目指して日々精進していきたいと思います。

おわりに

こうした事務所名の由来や思いなどは、本当はホームページの事務所案内のようなところに書いておくことが多いのかなと思うのですが、これ自体も一つの話のネタとして、言葉ではなく行動で実感していただくことを目指してここにひっそりと書いた次第です。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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平日毎日でブログを更新中。

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