確定申告時期にこそ挑戦してみる

税理士業界に身を置くものとして、所得税の確定申告期間、いわゆる「確定申告時期」の過ごし方については色々と考えるところがあります。

これが正解というものはありませんが、自分がこうありたいという姿を思い浮かべて、出来るだけそこに近付けるようにしていきたいものです。

決まりはないけれど

確定申告時期は忙しいのだから、他のことは犠牲にして乗り切りましょう!

こうした考え方というのは、どこかしらあるものです。

私自身は、それを否定するつもりもありません。

むしろ好きな方だったかもしれません。

仕事への取り組み方はそれぞれであり、そうした勢いが必要なこともあると思っているからです。

私自身もそうした経験をこれまでしてきました。

一つの目標に向かって、事務所全体が同じ方向に進んでいく。

そうした一体感から、やりがいを感じる場合もあるでしょう。

しかしながら、無理やりそこに合わす必要はないとも思っています。

少しでも疑問を持っているのであれば、自分なりの理想があるかもしれません。

それを我慢するのと変化を起こすことの大変さを比較して判断するというのも一つの方法でしょう。

私自身は、特に理想というのはなかったですが、単純に皆が同じ方向ではないということに気付いて、そこから疑問を持つようになったというところです。

必ずしも全員が必死になっているわけでもなく、足りない時間のために残業しているわけでもない。

そこから少し舵取りを変えることになりました。

ただ、忙しくないようにしたい、確定申告期限よりとにかく早く終わらせたい、というわけではなく、バランスをもっと考えていきたいというところでしょうか。

別に早く終わっても、表彰されるわけでもなく。

粛々と日常の中で確定申告を進めるのが理想と言えば理想です。

税理士試験の勉強

仕事をしながら税理士資格の取得を目指すのに、仕事とのバランスというのは非常に重要です。

特に、税理士事務所など税理士業界で働いていれば、確定申告時期というのは一つのポイントになります。

人によっては、この時期は仕事に集中して、終わってから挽回するというのも一つの方法です。

そうして合格された方もいらっしゃるでしょう。

私の場合は、そうした後で挽回するという馬力がなかなか発揮できないところがあるので、別の方法を考えるしかありません。

専門学校に通いながら、税理士試験の勉強をしていたのですが、そこでは確定申告時期だから勉強をストップしても良いです、とは言ってくれません。

多少は勉強時間が減るにしても、勉強は続けて下さい、というのがおおよそのニュアンスでしょうか。

税理士試験の勉強をしている頃には、確定申告時期を皆で乗り切ろうという方向性にどっぷり浸かっていたのですが、勉強時間の確保だけは特別視していました。

人生がかかっているので、当たり前と言えば当たり前ですが、その頃の周りの状況から考えれば、特殊だったのかもしれません。

確定申告時期であっても、専門学校の夜の授業は受けに行く。

ピークの時期の1週間だけ授業が休みだったということもあったので、実現出来たところはあります。

毎日の勉強は必要最低限。

問題集を1問解くだけの日も。

それでもいいから、例え5分でも勉強内容に触れておく。

それだけは続けていました。

確定申告時期だからこそ、それを免税符にしないで、やるべきことから目を背けないのも大事なのかなと思います。

大阪マラソン

大阪マラソンへの取り組みについては、これまでも何回かこのブログでも書いてきました。

マラソンを極めるとかそういうことではなく、一つの嗜みとして続けていきたいと思っているぐらいですが。

これまでは、大阪マラソンといえば、10月だったり、12月だったり確定申告時期とは外れていたのですが、2022年の開催から2月の後半に変更されました。

しかしながら、その年はコロナ禍の感染状況等を鑑みて、直前に一般ランナーの参加は見送られることに。

ちょうど私が前回のリベンジをしようと勢い込んでいたところでもあり、出鼻をくじかれた感がありました。

ただ正直なところ、準備不足なところがあり、独立開業していたとはいえ、スケジュール調整もそれ程上手くいっていなくて、ホッとしたところはありました。

確定申告時期に挑戦することの覚悟が足りていなかったのかもしれません。

勢い込んでいたのは事実でしたが、若干空回りしているところもあり、2ヵ月連続で30km走を試みて、直前になって足を痛めていたり。

これではダメだと、無理してフルマラソンに出場するのではなく、日常の中でフルマラソンに挑戦するようにしなければと思い立ちました。

そこから1年。

2023年2月に開催された大阪マラソンを迎えました。

確定申告時期の真っ最中です。

忙しい最中を縫って、出場するなんて、すごいでしょう?ということではありません。

私の中では、日曜日の仕事をしない日に、自分のやりたいことをやってみる、ということを実践したという感覚です。

もちろん、不安もあったり、ドキドキはしていました。

もっと追い込んで練習しないと完走出来ないのではないか。

次の日は足が痛くて仕事にならないのではないか。

そこで終わりではなく、途中経過として捉えて、次の日も日常を普通に過ごす。

確定申告時期だったからこそ、意味があったのだと思っています。

おわりに

やるべきことはそれなりにあるので、日々の業務を引き締めて実施するのも緊張感があっていいものです。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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