税理士を目指したきっかけ(後編)
~税理士という職業を知る~
前回学生時代から最初の仕事に就くまででも、まだ税理士という仕事には出会っていません。
その続きです。
前回の内容は、
税理士を目指したきっかけ(前編)
~税理士という職業を知るまで~
異動後の仕事
システムの部署で2年程従事した後、管理部に異動することになりました。
管理部は、総務・財務・経理等の業務を行っており、最初は一部の事業部の損益を管理する仕事を担当しました。
ここで初めて、仕訳を切ったり、会計の仕事に少し携わることとなります。
そこでは、同期入社の友人が経理を担当していて、各事業部の損益のとりまとめなどを担当し、決算から開示資料作成、税務申告まで行っていました。
仕事の内容の話をしている中で、ここで初めて顧問税理士という存在を知りましたが、まだ仕事の内容まではピンと来なかったのですが、その友人の話からは、少し変わった方で、厳しいような印象を受けました。
ある時、その友人が諸事情により地元に帰らなければならなくなり、経理担当の後任として、私に白羽の矢が立ちました。
大変そうというイメージがありましたが、まだ短い社会人経験ながらも、システムと会計の経験があれば今後自分の武器になるのではないかという確信があり、経理担当になるお話をすぐに受けることにしました。
顧問税理士との出会い
経理担当として、業務を進めていく中で、初めての業務ばかりでしたので、資料作成や伝票チェックなどに従事しながら、簿記の勉強をはじめたり、少しづつ会計に染まっていきました。
まだまだ親会社の決算処理をメインでするなどは出来ませんでしたが。
ある時、休眠している子会社の決算・税務申告を任されることになりました。
伝票・帳簿は手書きで紙の帳簿を作成していたので、初めてでもひと通りの流れが分かるだろうということで、任せてもらえることになりました。
前期の資料を見ながら、あれやこれやと処理して、決算の処理は済んで、税務申告書も手書きですが、見様見真似で作成し、上長のチェックも受けてOKをもらうことができました。
これでひと段落したとホッとしたのも束の間、上長から顧問税理士の先生の署名がいるから内容説明してきてと言われ、一人で税理士事務所にお伺いすることに。
少しドキドキしながらも、上長のチェックも受けていたので、大丈夫だろうと油断していたのかもしれません。
事務所にお伺いすると待っておられたのは、70歳は超えているだろう高齢の先生でしたが、とても元気な方でハツラツとした印象でした。
そこから申告書の話にたどり着くまで約2時間いろいろなお話を聞かせていただきました。
国税OBの先生で当時のお話を事細かに時には同じような話も交えながら。
ようやく見ていただけると思ったら、時間がないのでまた見ておくということで資料をお渡しすることに。
まあ何とか面談を終えることが出来たので、大丈夫だろうと思っていたら、次の日にお電話をいただき、この科目の内容は?何でこうなっている?など質問の嵐をいただきました。
はっきりお答えできないことがあり、言い淀んでいると担当者なのに何で分からないんだ!とお叱りをしっかり受けました。
自分の詰めの甘さを痛感させられました。
そこから修正を加えながら、何度か連絡させていただき、何とか先生の署名もいただけました。
大人になって、真正面からお叱りを受けることは、今となってはいい経験だったなと思えます。
またそうやって、人を叱るには自分に厳しく、日々勉強していることが必要であり、それをいくつになっても続けられていることに感銘を受けたのを覚えています。
休みの日には、税務記事の雑誌などを持って、1日乗車券を使って電車で目的地もなく、勉強しているというお話が印象的でした。
小括
この出会いをきっかけに、自分の働き方についてよく考えるようになりました。
定年などに縛られず、手に職を持って、極端に言えば死ぬまで働ける職業を目指したいと思い始めていました。
そこから税理士試験の勉強を始めていくことになります。
この頃の気持ちを忘れずに、日々精進していきたいですね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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