過去を否定し過ぎない

新型コロナウィルス感染症の影響で、自粛生活を続けていく中で、あちこち出掛けたりすることも出来ず、ある意味じっとしている時間が長いので、普段よりは考える時間が増えているように感じます。

ただやみくもに考えを巡らすというよりも、過去のことを振り返りながら、今と比べてということが多いかもしれません。もちろんある程度の年齢になってきても、日々少しづつでも成長していくことを心掛けていますが、昔の自分を思い返すとダメだったなと恥ずかしく思うこともあります。

今回は過去の振り返りについて、その受け止め方などまとめてみました。

過去の未熟さを思うと

よく見聞きすることですが、仕事においての若い頃の失敗談・武勇伝など少しデフォルメされている部分はあるかもしれませんが、少なからず同じような経験があることが多いのではと思います。

私自身も色々な失敗を繰り返してきました。まだ一つの仕事に対していっぱいいっぱいで、周りがみえずに、ある意味期待通りに間違えた方向に進んでしまった結果です。ストレートにお叱りを受けたり、遠回しに嫌味を言われたり、陰で文句を言われていたり、受け止め方は色々で、自分のせいではあるのですが、悔しい思いも重ねてきました。

ある程度年齢を重ねてきて、自分よりも若い人たちの割合が周りに増えてくると、そういった過去の自分の未熟さを知られることは今の自分にはプラスにはならない、恥ずかしいとの思いで、出来るだけ触れないようにしておきたいと思うこともしばしばあります。

特に、転職したりして、職場が変わっている場合、前の職場での失敗などを教訓にして、心機一転新しい職場で頑張っているときに、昔の職場の人に会って過去のことを掘り返されると、今頑張っている気持ちが萎えてしまうこともあるでしょう。

別に悪いことをしていたわけではないのに、これまでの過去を振り返れないというのは悲しいことでもあります。

今はちゃんとしているか

過去を振り返って昔の自分が恥ずかしいと思っていても、それじゃあ今はちゃんとしているのか?と言われると、胸を張ってちゃんとしている、と言える人はあまり多くないのではと思います。

年齢をある程度重ねていても、小さな失敗は日々あるものでしょうし、大きな失敗に繋がりそうなことも垣間見えることはあるでしょう。違っているのは、小さな失敗であればそれをすぐにリカバリーする経験値や何事もなかったように振舞える鈍感さなのかもしれません。大きな失敗に繋がらないのは、ある程度先が見えている中で、まさに経験値みたいなもので、回避する術を持っているからかなと思います。

能力が格段に上がったり、判断力が急によくなるということはあまりないのかなと思います。知識の量などは経験の長さであったりで、多少の差は出てくるかもしれませんが。

何より違うのは、年齢が上になる、自分よりも年齢が下の人が増えてくることによる自覚の芽生えなのではないかと思います。年齢が上がってくるからちゃんとするというよりも、年齢が上がってくることでちゃんとしなければいけない、その年齢にふさわしい振舞いをしなければならないという自覚を持つようになるのだと思います。

よく言われていることですが、その地位に相応しい人がその立場になるというよりも、立場が人を変えるのだと思います。

自分を否定し過ぎない

年齢に応じた振舞いをするのに、過去の未熟な自分というのは、邪魔な存在となる場合もあります。私自身も一時は未熟な自分を知っている人に会うのが嫌だなと思っていた時期がありました。

今頑張っているところなのに、そこに水を差されたくないという思いだったり、ただ単に恥ずかしいという気持ちからだったと思います。極端に言えば、その時の未熟な自分は自分ではない、今これからを見て欲しいという気持ちからなのかもしれません。

今思えば、そういった恥ずかしい気持ち、自分を否定するような気持ちであったのは、そのときもまだ自分に自信が持てずに、もやもやするものがあったからではないかなと。結果を出すために努力を続けている中で、なかなか先が見えず、気持ちが落ちているときには、これ以上自分が嫌になるようなことには触れたくないというのが本音なのかもしれません。

でも、そういった自分の未熟さだったり、至らなかった点も含めて、自分らしさとして認めていくことで、人に何かを伝えたりすることが出来るのだと思います。良い格好ばかりしていても、嘘っぽくなり、人の信用は得にくいのではないかなと感じるところです。

過去を振り返って反省することは必要で、目を逸らしてもいいことはあまりありません。そこから、学ぶことが多々ありますし、そこを受け入れていかないと前には進めないでしょう。だからこそ、過去を否定し過ぎないということが大事なのだと思います。

おわりに

テレビなどで活躍されている人が、過去のVTRなどを恥ずかしがっているシーンを目にすることがあります。いわゆる若気の至りで、今は違うというようなことです。以前から、何となく違和感を感じることがありました。もちろん、それが悪いということではないのですが。むしろ今と全然違うキャラでも隠さずに、それも自分と言える人に潔さを感じてしまいがちです。

全てをさらけ出す必要はないかもしれませんが、出来るだけありのままの自分で接することが出来るように心掛けていきたいな思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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