税理士試験受験期間中の7月の過ごし方

7月に入り、税理士試験まで残り1か月程となりました。新型コロナウィルス感染症の影響で、試験自体の開催についてはまだまだ予断を許さない状況ですが、今のところ中止・延期等の措置についての情報はないようです。

残りの1か月ですが、出来るだけ万全の態勢で臨めるように、税理士試験の勉強に集中したいところですが、働きながら受験されている方やそうではなくても、色々な事情で試験だけに専念できない状況というのはあるでしょう。

今回は、多少の試験日程の前後はあるにしろ、試験日の前月となる7月の過ごし方について、自分のときはどうだったかを振り返ってみました。他の人がどうだったかを気にし過ぎるのは良くないですが、他の人の状況を垣間見ることで、自分の取り組むことが見えてくることもあるので、何かの参考になれば幸いです。

これまでの積み上げ

税理士試験の勉強の仕方はひとそれぞれなので、一概には言えないですが、初めて受験する場合や最後の科目受験などの場合を除くと、7月に至る段階では、前年の8月に受験して、9月から勉強を開始していると考えると、最後の仕上げの段階に入っているかと思います。

もちろん昨年12月の試験結果を受けて、1月から勉強を開始するなど人によって進捗度や状況は違っていますが、8月受験というゴールは同じなのでそこに違いはないかなと思います。

最後の仕上げの段階だからこそ、今からほぼ1年間の勉強を巻き返すような一発逆転を求めるのは難しいかなと思います。努力が必ず報われるというわけではないですが、努力は積み上げていかないと絶対に報われないというのが実感です。努力することで結果的に報われていることが多いのですが、自分が求めるタイミングで必ず報われるわけではないのが、歯痒いところです。

仕事とのバランス

税理士試験自体がコツコツとした積み上げが必要となる上に、働きながらの受験となると仕事とのバランスというのは難しいところです。特に、税理士事務所など税理士業界で勤務している場合には、同じような環境にいる人が身近にいるので、自分だけ仕事をセーブしながら受験にシフトするというのが出来にくい場合もあるかなと思います。

もちろん自分の仕事さえきちんとしていれば、他の人は関係ないと割り切れる方は問題ないでしょうが、なかなかその辺りのバランスは難しいところです。

私の場合は、受験していたときは、税理士事務所に勤務していたので、6月後半から7月初めに掛けて、日常業務にプラスして納特・労働保険年度更新・算定基礎届などの処理があり、いつもより余裕があるという状況はなかなか作り出せず。7月終わり頃から8月に掛けて試験休暇が取れるように、7月後半の業務を前倒しで処理していく必要もあり、引き続きいつもより余裕があるという状況はなかなか作り出せない状況が続きました。

そのため、試験1か月前だからといって前のめりになり過ぎず、これまでの積み上げてきたものを前提に粛々と勉強を進めていくことを心掛けていくようになりました。短期間で集中的に勉強することで合格出来るものではないと思っているので、直前になって焦って勉強しても間に合わないということを心に留めながら日々を過ごしていたように思います。

とはいえ、いつもいつも思った通りに勉強を進めたり、結果を出せた時ばかりではないので、いつも心に留めておくというのはより意識しておく必要があるかなと思います。

やるべきことを再確認する

試験1か月前でもこれまでのペースと変わらず、粛々と勉強を進めるとは言っても、周りの受験している人の話や専門学校の自習室などで見掛ける直前期の追い込み加減を目の当たりにすると不安を覚えてしまうこともあります。

そういったときこそ、自分のペースを保つということが大事かなと思います。専門学校に通っているなどその時々の情報を得られる場合には、直前期の過ごし方について何度もアナウンスをしてくれることもあるので、それに従って勉強を進めていくこともおすすめです。

試験直前ともなると、人と同じことをしていてはダメなのではないかと思うことがあるかもしれません。私自身はそういったことを思っていた時期もありましたが、人と同じことが出来ることを前提としないと、その先の人と違うことへの段階には進めないのだなと後々気付きました。

そこからは、専門学校で教えてもらう内容に従って、直前期を過ごすようになりました。そうすると、そのスケジュールを進めるだけで手一杯で他のことまでは手が回らなかったなというのが実感です。人によって、合う合わないはあると思いますが、結果的に合格出来たので、そのやり方が自分には合っていたのだと思います。

勉強する項目を絞っていたのに、たまたまその項目が試験で出たので、合格することが出来たというような都市伝説をお聞きすることもあります。そのこと自体を否定するつもりはありませんが、絞って勉強してきた項目とはいえ、初見の試験問題をそれなりの正答率で回答出来るというのは、それなりの実力が必要です。そのチャンスをものに出来たということは、きちんと積み上げたものがあったのではないかなと推測しています。

おわりに

税理士試験だけに集中出来れば・・・と思うことがあるかもしれません。でも、何らかの制約があるというのは他のことでも付きものです。一つのことに専念し続けるというのは、一見よく思えますが精神的にはしんどい部分もあり、必ずしも有利とは言えないのかなと。

どちらにしろ、残りの時間を悔いなくやり切ることが出来れば、必ず次に繋がると信じています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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