組織に属しませんかという誘いに対応する

税理士として独立開業して2年目に入り、もうすぐ2回目の年末年始を迎えようとしています。社会人として20年近く、税理士業界に入って10年程が経ちましたが、独立してからの日々はこれまでとは違った経験をさせてもらいました。

その中でも、特に考えさせられたのが、「〇〇に入会しませんか?」というお誘いがあったときです。最初からブレずに一貫した考え方というものはなかなか持てないですが、これまでの経験を踏まえて、今の考え方をまとめてみました。

独立するときの思い

社会人になってから、株式会社、税理士事務所、税理士法人といった組織に属して働いてきました。それぞれの業界では、ある程度の規模の組織でもあったので、今思えば、ある意味守られた環境で働くことが出来ていたのだと思います。

自分とその周りの人、所属している部署など限られた範囲の中で、自分がやるべきことを見つけて、相互に協力しながら、時には競争しながら、仕事を進めていくことが出来ました。

日頃から人と関わることが当たり前で、その辺りの人間関係を上手く乗り切っていかないと仕事以前にそこで働けなくなる、そういう思いでもいました。

独立する時には、自分がやりたいことに挑戦してみたい、今までと同じ仕事であっても、相手のためになるのならば、自分のやり方でどんどん改善していきたい、など前のめりな気持ちが先行していました。

一方で、組織に属していることで少なからず発生する人間関係のストレスから解放されるという気持ちもなかったわけではありません。それは、自分自身が誰かとソリが合わないなど直接的なものというよりも、どちらかというとそういった場面を見聞きすることで受けるストレスの方が大きかったように思います。

独立してからは、基本的には自分で完結させることばかりなので、社内の人間関係から受けるストレスというのは本当にありません。その辺りは、独立してよかったなと思えるところです。

もちろん、ストレスというわけではないですが、別の苦労はあります。自分で営業したり、事務所に関するあらゆる事務処理を行ったり、勧誘や受ける側の営業に対応したりと、今までに経験したことのないことばかりで戸惑いもあります。

必要な組織には属する

税理士として独立してから、組織に属さなくなったといっても、それは勤務していた組織の話であって、組織に属すること自体は必要となります。税理士であれば、税理士会に所属する必要があり、それは強制のため避けることが出来ません。

正直なところ、独立してそんなに経っていないこともあり、税理士会へ所属していることで得られる情報などは有難いと思えることの方が多いので、必要なものだと感じています。

税理士同士という意味では、先に開業されている税理士の方と定期的にお会いして情報交換するグループなども、任意ではありますが、組織に属することになるのかなと思います。

こういった任意のグループについては、昔からの知り合い、元々一緒に働いていたなど、ある程度の関係性のある人の集まりであることが多いので、向いている方向が同じであれば、積極的に参加していきたいところです。

こうした集まりは、それ程強制力のあるものではないことが多いので、緩く永く継続することが出来て、自分にとってはメリットが大きいのかなと思います。

組織が嫌なわけではないが・・・

強制的なもの、自分から進んで入りたいもの、これらは特に問題ないのですが、それ以外のお誘いがあったときには悩みどころです。自分にとってメリットがあるかどうか判断が難しい場合は、特に何を基準にすべきか分からなくなります。

あまり具体的なところをあげるのはどうかと思うので、抽象的な表現になりますが、そういったお誘いというのは思っている以上にあるものです。

あるサービスに興味があって、それを自分の事務所や顧問先にも使いたいと思っている。そのサービスについて問合せをしてみると、サービスを使用するコストはそれ程高額ではないが、これから使用する数が増えていくことを考えれば、「〇〇」に所属して、会費を払った方がお得になる。更にそのサービスを使いたいという方を紹介することも出来るので営業にもなる、というような場合です。

サービスを使用するだけのコストだけなら、導入することにためらいはないが、これから増加するかもしれない顧客を想定して、高めの会費を払うのは厳しいという場合があります。

「〇〇」に所属することで受けれる特典もありますと説明していただくこともあります。そんな時には、もちろんコストの兼ね合いも考慮しますが、まず考えることは、その説明をしてくれている方に違和感を感じないかということ。

接し方は何も直接お会いするだけではなく、オンライン・電話・メール・チャットなど様々です。それらの何が重要と考えるかはあらかじめ自分で決めておく必要があります。そんなに明確なものではなく、何となくで大丈夫かなと思います。

私の場合は、自分の言葉で話している部分があるかどうかというのを重視しています。それから、何でもかんでも電話ではなく、それらのツールを上手く使い分けているかというのも見ています。

こうした判断で、これからの関わり方が決まると思うと、慎重にならざるを得ないかなと思います。自分に合わない、自分のことを一切考えていない組織に属することは、その後自分の首を絞めることにもなりかねないので、何でもかんでもというわけにはいかないところです。

おわりに

組織に属することが単純に嫌だなということではないですが、せっかく独立したのだから、そこは自分の好きなように選びたいなというのが本音のところです。誰しもそうかもしれませんが、孤独を率先して選択していくという人はあまりいないかなと思いますので。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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