個人事業主の給料のひとつの考え方

会社員からフリーランスなど個人事業主として独立された方から自分の給料について質問を受けることがあります。

会社員の時には、毎月の給料の額面から色々引かれて、振込された手取り額ベースで考えていることが多いようです。勤務先から給料をもらって働いていた時には、給料明細なんてほとんど見ないというお話もよくお聞きします。

個人事業主の場合には毎月の収入も変動するし、そこに係る費用も変わってきます。

今回は、個人事業主の給料について、勤務先からの給料と比較しながら、その考え方についてまとめてみました。
なお、イメージを掴んでいただくことに主眼を置いているため、一つ一つの項目の詳細な説明については、省略しています。

勤務先からの給料のイメージ

給料明細を見ると、額面から「控除」と称して、色々と引かれて、差引支給額である手取り額は思ったよりも減っているなと感じることはよくあるでしょう。

給料明細を簡単に図解するとこんな感じです。

額面である「給料」から、色々と引かれるものが主には「社会保険料」や「税金」になります。
ここでは、一つ一つの内容について、詳細な説明は省略しますが、

社会保険料・・・健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料etc
税金・・・所得税、住民税

のようになります。

会社によっては、他にも旅行積立や自己負担金などを合わせて給料から天引きされていることあります。

個人事業主の給料のイメージ(月ベース)

個人事業主の場合、収入から費用を引いて利益を計算するところから始まります。所得税の確定申告については、年に1回ですが、月ベースで損益を把握している場合もあるでしょう。

どちらかといえば、月次損益の把握を推奨しているところではあります。その辺りの考え方については、別の記事でも取り上げています。

月次資料を準備するときの目安~来年の確定申告に向けて月次損益からはじめる~

月次損益を簡単に図解するとこんな感じです。

事業の内容や収支状況にもよりますが、「収入」から「費用」を差し引いた「利益」は勤務していたときの「手取額」よりも多くなります。

もちろん、自分でリスクを負いながら事業を行っていることに対する対価なので多くなるとも考えられますが、単純に考えると、勤務していたときの「手取額」は、「給料」から「社会保険料」「税金」が引かれていたので少なくなるということがほとんどです。

個人事業主の給料のイメージ(年ベース)

個人事業主の場合、月次損益だけでなく、所得税の確定申告をベースに考えることも必要です。いわゆる、勤務先からの「給料」のように、「社会保険料」「税金」を加味して考えるということです。

こうして考えると、「収入」から「費用」を引いた金額が勤務先からの給料の場合の「給料(額面)」とするとイメージし易いかと思います。

もちろん収入や費用を厳密に考えていくと、ズレは生じるので、あくまでイメージです。

上記の図は個人事業主の年ベースでのお話ですが、これを月ベースに落とし込むことで、個人事業主の月々の給料について理解し易くなります。

月ベースで、
「収入」「費用」・・・月次損益ベースで把握
「社会保険料」・・・健康保険料など毎月支払っている場合が多いので、そこで金額を把握
「税金」・・・所得税については「収入」から「費用」を引いた利益のパーセンテージで設定

個人事業主に係る税金については、いくつかありますが、納税するタイミング等がバラバラなため、単純に月次損益に対応させることは難しいですが、目安を知ることは出来ます。

個人事業主の納税のタイミングについては別の記事でも取り上げています。

個人事業と法人成してからの納税のタイミング

おわりに

個人事業主の場合の給料に相当する金額はどれぐらいか、というのは事業を始められた当初は気になるところでもあります。そういったご質問を受ける際には、実務に即した小難しい話よりも、あくまでイメージとして、月次損益の数字を元にお話ししています。

独立開業したのはお金のためだけではないかもしれません。とはいえ以前の状況と比較することで、現状の把握をしておくことは必要なことだと思いますので、目安を知っておくことは有用になるでしょう。




最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
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