自分の考え方に固執し過ぎると悪影響になることもある

昔からずっと続けていること、当たり前だと思っていたことが、実は他にもやり方があった、間違っていた、ということがあります。

常に正解を選び続ける、全ての選択肢を把握する、ということは現実的に難しいところですが、出来るだけ良い選択をしておきたいものです。

今回は、自分の考え方に固執し続けると、自分だけでなく、自分に関わる人にも悪影響を与えてしまうかもしれない、そんなお話です。

自分の考えを持つことは大事

考え方が固執している、というとマイナスイメージが先行してしまいますが、自分の考えを持つこと自体は大事なことです。

日々の生活や勉強・仕事においては、明確な正解が存在することもあります。しかしながら、正解が分からないことも多くあって、そんな時にはその時々で自分で考えて、何らかの選択肢をひとつ選ぶこととなります。

例えば、友人からパンを買い過ぎたので、食べてくれないか、と言われたとします。
空腹で、苦手なものでなければ、断る理由もないので、食べるという選択をするかもしれません。

その時に、タダでもらってもいいのかということも考えるかもしれません。余っているパンを食べてあげるのだから、お金は支払わなくもいいだろうというのもひとつの考え方です。

いくら買い過ぎたといっても友人がお金を出して買ったものをもらうのだから、その分の代金は支払うべきではということも考えられます。

この友人がどう思うのか、代金を支払わないことでケチだと思われて、これからの付き合い方が変わってしまうかもしれない。色々と考えるところはあります。

これが見ず知らずの人から言われた場合にはどうか。いくら空腹で自分の好物であっても、よく知らない人からもらったものを口に入れるのは嫌だと感じることもあるでしょう。

でも、自分がもらわなかったら、廃棄したりするのかなと想像したり、困っているのは本当だろうなと思ったり。

しかしながら、誰もが納得するような明確な正解はありません。正確には、その時点ではそれぞれの思惑や関係性などを把握することは難しいということになります。

そんな時には、自分の考え方・価値観に従い、選択していくということが大事となります。プレゼント以外で人から何かもらうときにはその代金を支払う、と決めていれば、迷わず行動することが出来ます。

もしかしたら、後になって、ただもらってほしかっただけで、代金は本当に要らなかったと言われるかもしれません。それでも、相手に迷惑を掛けていないのであれば、自分の考えに従って行動することが大事なのだと思います。

常に選択肢を広げる努力は必要

自分の考え方を持つことは大事ですが、考え方を持つための自分の物差しが偏っていたり、狭すぎると、間違った方向に進んでしまいます。

自分なりの考え方を持つためには、それまでに色んなことを見聞きして、経験して、自分なりの選択肢を広げておくことが必要となります。

一時的にだけ集中してしまうと、長期的に視ると偏ってしまうので、常に選択肢を広げることを意識しておかなければなりません。そのためには、努力も必要となってきます。

そうして、広げた選択肢の中から、自分が納得のいく考え方、しっくりする考え方、目指していくべき考え方というものを絞り込んでいき、自分なりの考え方というものを定着させていくイメージです。

ただ、いつもスムーズにいくことばかりではありません。自分の考え方が間違っていた、後から違う考え方について知ることもあるでしょう。

他にも方法があると気付いた時にどうするか

自分なりに長い時間を掛けて取り組んできたり、習慣にまで引き上げてきたことが、他にも方法があったということはあり得ます。

まだ定着する前であれば、新たな選択肢として、すんなり受け入れることが出来るかもしれません。

しかしながら、自分なりの考え方として定着している場合には、そこに至るまでの時間が長ければ長いほど、他の方法への反発は大きくなってしまいます。時には怒りに変わってしまうこともあるでしょう。

反発・怒り自体はあって当然で、それを無くすということは出来ません。しかしながら、そこで終わるのではなく、時間が掛かってもいいので、新たな選択肢として受け入れる努力が必要となります。

もしかしたら、結果的にやっぱり受け入れることが出来ないとなることもあるかもしれませんが、もう一度再考する時間は取るべきです。

私の経験だけですが、反発や怒りを覚えるというのは、今まで長い時間を掛けてきたのに、その新しい考え方を受け入れることで、これまでの時間が無駄になるのではという焦りや、知らなかった自分への恥ずかしさのような感情があって、その時点で既に新しい考え方の方がいいかもと思っていることが多いのかなと。

自分のこだわりを持つことは大事ですが、あまりに固執し過ぎると、間違った方向に進んでしまうこともあります。

自分だけの問題であれば、自分で尻ぬぐいしつつ、軌道修正すればいいのですが、他の人を巻き込んでしまう場合には注意が必要です。

親から子へ伝えること、上司から部下へ教えること、先輩から後輩へ見せること、こうした自分の経験値を次の世代に引き継いでいくような場合には、特に慎重に考えたいものです。

おわりに

ネットで色んな情報が検索出来る世の中では、色んな人の考え方に触れる機会が多くなり、その影響力は想像以上です。

そんな時にこそ、自分なりの軸となる考え方を持つことが大事ですが、固執しすぎると深みにハマってしまうこともあります。

何事もバランスが大事なのかなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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