違和感をなくす努力を続ける

今日は2021年6月30日で、6月も最後となりました。暦年で考えると、1年の半分が終わることになります。巷では上半期を振り返って、残りの下半期の過ごし方を考える機会としていることようです。

税理士試験においては、7月に入ると8月の本試験まで残り1ヶ月程となり、最後の追い込みの期間となります。

ここまで来れば、勉強量・時間を劇的に増やして逆転を試みるというのは難しいかもしれませんが、出来ることはあります。

今回は税理士試験への取り組みとして、特に直前期に意識していたことについて思い返してみました。

がむしゃらに取り組み過ぎない

勉強への取り組み方については、人それぞれの考え方がありますが、私自身は、焦らないということを念頭に置いて取り組んでいました。

それは、勉強だけではなく、仕事においても同じかなと考えています。焦りは通常とは違う状態を作り出してしまい、冷静な判断が出来なくなったり、手順を踏んだ取り組みが出来なくなります。

もちろん焦りを適度な緊張感として、良い方向に捉えて、より良いパフォーマンスを発揮出来るということはあるかもしれませんが、頻度としては少なく、そこに賭けるというのはリスクが高すぎるかなと。

あと1年あるという状況と、あと1ヶ月あるという状況の場合、明らかにあと1ヶ月あるという状況の方が時間の余裕がありません。

その状況でとりあえず試験の全範囲を網羅する、勉強にがむしゃらに取り組むというのは、時間的な余裕がなさ過ぎて焦りを生んでしまいます。

だからといって、諦めて何もしないわけにはいかないので、戦略を練る必要があります。専門学校を利用している場合には、この辺りのスケジュール含めたカリキュラムはある程度きちんと組まれているので、それに従って進めることも有用ではあります。

ただ、あくまで私の経験ですが、専門学校のカリキュラムは一例として提示されますが、どこまでやり切るかというのは自分次第のところになります。当たり前といえば、そうですが。

避けたいのは、直前になってから、大風呂敷を広げて、無茶な計画を実行しようとすることです。ここ数ヶ月遅れてをとっていたので、そこを挽回するためにがむしゃらに取り組むなど。

当初は私自身が陥っていたところではあります。

合格できるかの確信は持てないが

直前になって、急にがむしゃらに取り組むということはなくて、ある程度1年間かけて、コツコツと取り組んで来た場合はどうでしょうか。

きちんと勉強量・時間を確保出来ていたとして、それが模試などの結果にキチンと反映されていればいいのですが、常に合格圏内の結果が出ているという場合は稀でしょう。

上位30%になかなか届かない、出題範囲によって点数にバラツキがある。今まで以上に勉強時間を掛けて取り組んだのに、むしろ点数が下がった。

こうした場合の方が多いでしょう。合格体験記や実際に合格した人のお話を見聞きしても、合格できることを確信していたという話は正直聞いたことがありません。

もちろん、謙遜していたり、敢えてそういったことは言わないというのが、美学のところがあるので、本当にいないかは分かりませんが。

私自身を振り返っても、合格出来た年でも、確信が持てていたということはありませんでした。それは、ある程度感触が良かった年でも、不合格だったときが必ずあり、いくら合格の年が増えてきても、その記憶がいつまでも残ってしまっているからかもしれません。

それでも、後から考えれば、合格できた時には何かしらの兆候はあるものです。

違和感がないか意識する

いくら勉強時間を増やしても、解く問題数を積み重ねても、合格出来る確信というのは持ちにくいものです。

しかしながら、試験に向けての勉強を続けていると、何かしら違和感というのを意識するようになります。

今回の模試の結果は良かった、でも何か違和感がある。これはたまたま昨日同じ問題を解いて覚えていたからで、理解は出来ていなかったかもしれない。

でも点数良かったからいいだろう、問題ないはず。これで上位30%に入っているし、合格への指標も満たしているから。

最初に違和感があるものの、自分を納得させるために飲み込んでしまう。仕方のないことですが、こうした積み重ねが後々結果が出た後に、振り返って心当たりとして感じることがあります。

ここで違和感を意識して、今後に繋げることが出来ればいいのですが、ここでもその違和感から目を逸らしてしまうこともあります。

私自身も、違和感に気付かないフリをしながら、やり過ごすことが結構ありました。

それでも何とか結果に繋げることが出来たのは、過去の違和感を、全部ではなくて、一部でも振り返って向き合うことが出来たからなのかなと思います。

そこから自分にしっくりくる勉強への取り組み方を見つけて、地味にコツコツと積み上げていくことで、徐々に結果に繋がっていって、更に違和感をなくすように取り組むという良い流れを作り出せたこともありました。

全てがそうそう上手くいくわけではありませんが、気が遠くなるかもしれない取り組みであっても、ひとつひとつ積み上げていくことが大事なのかなと思います。

おわりに

究極的には本試験で点数さえ取れればいいので、たまたま出題された範囲だけ集中的に勉強していて合格ということもあり得ます。

もしそれが実現出来たとしても、税理士として活動する際には、それに見合った実力を付ける必要があるので、どこかでその補填は必要になります。

結局はどのタイミングで実力を付けるかということなのかもしれません。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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