時間制限がある中でのテレビの楽しみ方
最近では、ドラマや映画などを観る時には、テレビ放送ではなく、Huluなどの動画視聴サービスを利用することが多いです。
この曜日のこの時間にテレビの前にいないといけない、ということがなくなってきおり、テレビ放送の在り方について色んな意見があるようです。
色々な考え方があるので、それぞれの意見について、肯定したり、否定したりという意図はありません。
ただ、昔からテレビが好きで観てきた中で、感じることはあります。
テレビで観ることの非効率さ
子供の頃から、自分にとってテレビは特別な存在です。
テレビというと抽象的な表現ですが、家にあるテレビで放送されている番組というところでしょうか。
私が子供の頃は、テレビ以外に手軽に楽しめる娯楽というものが全然なくて、唯一の楽しみだったと言えるかもしれません。
もちろん、それぞれの家庭環境などによって、他にもたくさん娯楽はあったかもしれませんが、自分の感覚としては、それぐらいのイメージでした。
じゃあ、子供の頃は楽しくなかったのかと言えば、そんなことはなく、友達と遊んだりなど、娯楽とはニュアンスが違うような単純に楽しいことは多くありました。
なぜ子供の頃のテレビに対する思い入れが強いのかを考えてみると、テレビが生活の中心にあったからなのかもしれません。
学校から帰ってきて、アニメが始まる時間までに宿題を終わらせておこう。
この番組が始まるまでに、遊びを切り上げて家に帰ろう。
この番組とこの番組の間にお風呂に入って、寝る準備まで済ませてしまおう。
などなど、テレビ番組が放送される時間帯に合わせて、日々のスケジュールを考えることが多かったように思います。
ビデオ録画という方法もありましたが、家にビデオデッキが導入されたのは世間の浸透よりもだいぶ遅いタイミングであり、長い間録画して観るという習慣がなかったため、いざ導入されてもほとんど利用はせず。
好きな番組に間に合うように、準備をして、ワクワクしながら観ていました。
そのため、観たかった番組を見逃してしまった時のショックは計り知れないもので、人生のどん底のような気持ちになることも。
子供の頃など、比較的時間の余裕があるときには、テレビに合わせた生活が上手く回っていきますが、部活や習い事など色々とやることが増えてくると、タイムリーに観れる機会というのは段々と減ってくるものです。
よくよく考えてみると、この日のこの時間にテレビの前にいないと観れないというのは、制約が多過ぎて、非効率とも言えます。
時間も場所もタイミングも自由
2020年に始まるコロナ禍の中で、サブスクでの動画視聴サービスの利用が急速に普及していきました。
それ以前からそういったサービスは一定の支持は得ていました。
しかしながら、特定の分野が好きな専門チャンネルを好む一部の人が見ている、という印象が強いもので、自分とは縁遠いなと思っていたものです。
それが、急に自分の身近なところに浸透してきて、最初は戸惑いもありました。
用意されているコンテンツは数多くあり、例えば、Huluであれば、
「100,000本以上のさまざまなジャンルのコンテンツを体験いただけます。」
とあります。
全部が興味あるものとは限りませんが、ちょっとドラマや映画の一覧を見ただけでも、昔懐かしいものから、昔観たかったけれど観れていなかったもの、最新のもの、ジャンルだけでも見るのは大変です。
タイムスケジュールなどは決まっていないので、好きな時間を選べますし、途中で止めて、また後で再開するということも自由です。
閲覧する方法も、インターネットに対応したテレビはもちろん、スマホやタブレットでも観れます。
スマホやタブレットであれば、通信環境が整っていれば、自宅にいなくても、外出先で空き時間に観ることも出来ますし、移動中でも気軽にアクセスすることが出来ます。
最近ではワイヤレスイヤホンも普及しているので、周りの状況に気を付けながら、迷惑を掛けない範囲であれば、どこでもコンテンツを楽しむことが出来たりします。
私の場合も、最初の戸惑いはあっという間に解消され、自分の好きなように無数のコンテンツを楽しむことが出来るという期待感が高まっていきました。
でも、こんなに自由なのに、ある時ふと思いました。
何だか昔のようなワクワク感がないな、と。
時間制限があること
もしかしたら、昔の体験や記憶を美化させ過ぎて、いつまでもそれを超えられない、というような気持もあるのかもしれません。
そこを差し引いても、何だかワクワクが少ないような。
これは何だろうと考えてみると、無数のコンテンツがあるために、いくら観ても終わりがない?ような状態が続いて、次は何を観ようかと惰性的な部分があるのことに気付きました。
よく言われるような、「自由過ぎて不自由」という状態でしょうか。
もちろん、それぞれのコンテンツには最終回や終わりがあって、それぞれに面白かった、これは自分にはイマイチだった、など一喜一憂はしています。
それでも、延々おかわり自由のような感覚で、若干惰性のような部分があったり。
何とか動画配信サービスの自由さと昔のテレビで観る不自由さのいいとこどりが出来るものはないかなと考えてみると、テレビ番組の配信サービスが思い浮かびました。
最近では、テレビで放送された番組が一定期間配信されています。例えば、TVerであればスマホやタブレットのアプリで閲覧することが出来ます。
全ての番組が配信されているわけではないですが、結構な数の番組が配信されています。
気に入っているのは、配信期間が1週間ぐらいと短いところ。ドラマであれば、次の放送が終わるまでぐらいのイメージです。
何度か観ようと思っていたドラマを配信期間中に見逃してしまい、出鼻をくじかれたので、結局そのドラマは観れずじまいだったこともありました。
これが、何故だかくやしくて、ちゃんと期間内に観ようと段取りし始めて、生活リズムの一部になりつつあります。
何だか昔のテレビを楽しみに待っていた感覚に近くて、嬉しいものです。
有料の動画配信サービスでも配信期間はエンドレスではなくて、定期的に更新されていますが、その期間は数か月単位であったりします。
なので、Tverで見逃したドラマでもHuluで配信されていて観れるものもあるのですが、なぜかそちらには頼らないように自分でルールを決めたいたり。
どんなことでもそうかもしれませんが、これがしたいと決めて正面から向き合っていくからこそ、見えてくるものがあるのでしょう。
時間は有限なので、その中で最大限楽しめることを絞り込んでいくことが最良の楽しみ方なのかもしれません。
おわりに
ただただTverでもテレビ番組を観るようになったというお話です。
その時に利用出来る最新のサービスを取り入れつつ、根本的なところは変えてない、変えれない?ということなのかなと思うところです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
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藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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