間違いノートの効用を改めて考えてみる

以前の記事で、間違いノートについて取り上げたことがありました。

この時は、税理士試験を想定して書いたものですが、他の試験勉強などでも活かせる部分はあると思っています。

先日も、長女と話していて、学校の受験勉強でも使えるところはあるかなとふと実感しました。

間違いノートの効用について、自分の体験を元に、改めて考えてみました。

自分の苦手を把握・克服のきっかけになる

間違いノートというのは、文字通り間違いをノート(記録)するものです。

テストで間違った問題があれば、それをノートに記録していく。

何をどこまで記録するかというのは、決まっていません。

まずは自分に合った形というのを模索することから始めるのがいいのかなと。

私自身も、税理士試験の時には、紆余曲折しながら、自分の型みたいないものに辿り着きました。

もちろんこれが唯一の正解というわけではなく、まだまだ工夫の余地などはあります。

ただ、間違いノートを作ること自体が目的ではなく、その先の試験合格などが重要なので、方向性が見えれば十分かなと。

私自身が実践していたのは、教科書をギュッとまとめたような要点チェックノートをベースに、そこに間違ったことを書き込んでいくスタイルでした。

基本的なことは、分野ごとに既に書かれているので、そこに付け加えていくような感覚です。

私の場合は、ひと目で分かるように、赤ペンで書き込んでいました。

問題集を解いたり、色んな模試を受けていくと、間違いが蓄積されていきます。

全く同じ問題が出るということはほとんどありませんが、分野ごとに分けることが出来るので、自分の間違いの傾向というのはある程度見えてくるものです。

最近ではAIで自分の苦手分野の問題が自動的に抽出されるようなシステムもあるようなので、それを自分で作るみたいな感じでしょうか。

またこの分野のところを間違えた。

赤字の書き込みが極端に多いところは、要注意です。

本当に理解出来ているのかを確認しつつ、苦手なところだと実感することも。

そこを集中してケアして理解が深まることもありますが、得意になるというところまでは難しいかもしれません。

そんな時には、最低限の知識を身に付けて、それ以上のものが必要な場合は諦めるという選択肢もあるかなと。

苦手を克服するというのは、100%克服するだけでなく、最初から諦めずに向き合えるぐらいまで持って行くというのも十分克服なのだと思っています。

今までだったら、この分野の問題が出たらどうしようと思っていたのが、何らか対策は出来る。

この問題、間違いノートに書いていた問題と同じ考え方で解ける!というものが出て来たら儲けものです。

心構えなども記録する

間違いノートと言うと、勉強の内容を書き込むというイメージが強いかもしれません。

もちろん、それが一番の目的であり、そこに時間も労力も掛けるべきです。

そこはきちんと実践していることは前提として。

ただ、どんなに解き方のバリエーションを知っていても、きちんと解答して点数に繋がるところまで持って行かなければ、結果は伴ってきません。

答えは合っているのに、解答用紙に書く場所を間違えていた。

こうした間違いは、解ける解けない以前の問題です。

しかしながら、間違いは間違い。

であれば、これもまた間違いノートに記録していくべきものだと思っています。

そんな間違いするわけがない。

そう思っていても、試験本番の緊張感や体調など通常と違う状態であれば起こり得るもの。

例え未遂であっても、試験本番の前の模試などでこうした間違いがあったのなら、事実として記録しておく。

私自身も、試験に臨む時の心構えのような項目を間違いノートの最初のページに表紙のように書いていました。

 問題は最初から順番に解かない。

 問題文を読むときは、指でなぞって読み飛ばさないようにする。

 大問1問の目安は〇分で。

 ・・・

どれも試験の内容には直接関係のないことばかりです。

これを試験直前に読み返して、頭が真っ白にならないように言い聞かせていました。

これもまた、そうした失敗をしたという経験を記録した結果というところです。

不安をひとつでも減らしていく

この試験にはこの問題が出る。

あらかじめ分かっていれば、その問題の対策だけをしておけばよいでしょう。

しかしながら、そんなことはほとんどありません。

多くの試験は、初めてみる問題にその場で対応することになります。

だからこそ、何をどこまで勉強しておけばいいのか、分かるようで分からない。

この曖昧な感覚が不安になってしまうことの一因になります。

そうした不安を減らすにはどうしたらいいのか。

全ての範囲を理解しているから大丈夫。

そう思えるのが理想ですが、広すぎる範囲を全て把握しているかを確認するのは現実的ではありません。

かといって、自分が理解していることをひとつずつ積み上げていくというのも、対象範囲が広過ぎれば、達成するのは難しいものでしょう。

それならば、不安をひとつでも減らしていく方が現実的です。

以前間違った問題なら、次は解ける。

間違いノートを見返すことで、不安がひとつずつ減っていく。

そんな感覚を持てるようになれば、気持ちもラクになっていくものです。

今までだったら、模試で間違えたら、ただ落ち込んで不安になるだけだったのが、間違いノートに書き込めるものが出来たと少し喜べる。

精神論的なところもありますが、そうした感覚を持てるようになればしめたものです。

おわりに

実際の運用においては、上手くいかないことも出て来ますが、少しでも気持ちが軽くなることがあれば、充分効用があるのかなと思っています。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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