戻れないけど戻りたいと思わない時期

先日大学生の頃に住んでいた近辺に新しく出来ていたラーメン屋さんに行った投稿をしました。

大阪 池田の「麺や凛」に行ってきました

その辺りはこれまでも何度か通る機会があったのですが、先日の訪問時には何故だか妙に懐かしさを強く感じました。その時に、ふと大学生の頃を思い出して、楽しかったけど戻りたくはないなぁと率直に思ったのでした。

今回は、色んな意味で過去の戻りたくない時期について考えてみました。

大学3・4回生の頃

高校生までは、〇年〇組というクラスが決まっていて、1年間はそのクラスでほぼ毎日過ごすことになり、目に見えてクラスメイトという人達に囲まれているような環境でした。

選択授業や部活など、クラスとは違うところで過ごすこともありましたが、基本はクラスという括りがあり、そこに所属している感覚が強かったかなと。

それが良いのか悪いのかというところは、何とも言えませんが、今思えば心地よく感じることも多かったのかなと思います。

そこから大学生になると、途端に自由であることが基本となり、戸惑っていたような記憶があります。

今では、高校などでも、昔ながらのクラスがあって決められた制服を着てという形ではなく、個々の活動に重きを置いた学校生活を提供しているところもあるかと思いますが、20年以上前ともなると、高校と大学のギャップというのは想像以上に大きかったのかなと思います。

それでも、大学1・2回生の頃は、必修の講義のコマ数も多くて、朝から夕方まで大学で過ごすことが多かったです。

実家から大学まで通っていて、家を出てから大学に着くまで約2時間ぐらいかかったので、通学時間は長い方でした。

なので、早朝から動くことも多く、アルバイトを実家の近くでしてたこともあり、大学から帰って、そのまま夜までアルバイトして、夜遅くに帰宅するという生活が続いていました。

大学3回生になるタイミングで、ちょうど大学近辺で一人暮らしを始めることとなり、通学時間がなくなったことで、急に時間の余裕が出来るようになりました。

他の学部は学年が上がればゼミや研究室に所属して、更に忙しくなるところ、経済学部は、自分の選択によるところももちろんありますが、周りほど忙しさを感じていませんでした。

というより、時間が有り余っていたという方が正確かもしれません。

経済学部でも、ちゃんとゼミに参加したり、将来を見据えて公認会計士や税理士などの資格の勉強のため、ダブルスクールをしている人もいたり、忙しく過ごすことはもちろん出来ます。

私の場合は、本当に将来を見据えることが出来ていなくて、かといって、将来を考えるために何かに挑戦したり、がむしゃらに動くということもせず、ただ時間を持て余している、という中途半端な時期が大学3・4回生の頃でした。

社会人1年目

大学3・4回生の頃の中途半端な時期の続きのまま、働くこととなってしまったので、社会人の心構えとしてはなってなかったのかもしれません。

新しい環境で、新鮮な気持ちで仕事に取り組むという気概はありましたが、今思えば少し空回りしていたように思います。

職場の環境などは恵まれていたので、仕事内容や人間関係などで嫌な思いなどはしたことはないのですが、何も出来ない自分に不甲斐なさを感じながら、悶々と過ごしていました。

システム関係の部署に配属となったのですが、元々システムを専門的に学んでいたとか、特別に好きというわけではなかったので、全てが初めてのことばかりで、仕事として出来ることが少な過ぎました。

なので、きちんと期限が決まっている業務というよりも、勉強も兼ねて大体いついつまでにこれを作ってみて、システムを試しておいてなど、自由な裁量を与えてもらっているような状況でした。

社会人になって、お給料をいただいている立場でありながら、何が出来るのだろうと悩みつつ、でも周りの同期は職種も部署も違う人ばかりだったので、気軽に仕事について話をすることが出来ず、忙しそうにしている話を聞くにつけ、更に萎縮していくという悪循環に陥っていました。

こう書くと、どん底の時期で精神的に病んでいたのでは?と思われるかもしれませんが、時間に追われるということはなく、時間だけは余裕があって、ある意味健康的に過ごせていたように思います。

バイクの免許を取ったり、休日は色々と出掛けたり、ある程度は好きなこともしていたので、傍目には幸せそうに過ごしていると思われていたかもしれません。

でも、社会人1年目というのは、戻れるとしても戻りたくはない時期にはなります。

共通するのは

上記の2つの時期に共通するのは、時間を持た余していたということでしょうか。

しんどさという意味では、他にきつい時はいくらでもありました。

大学生の頃で言えば、先に挙げた大学1・2回生の頃は、毎日の予定が詰まり過ぎていて、余裕がありませんでした。

平日は、朝から夕方まで大学、夕方から夜までアルバイト、土日は昼から夜までアルバイト、極端に言えばこういった生活リズムで、自分の時間はほとんど取れず。

社会人になってからで言えば、最初の会社に入って、システム部門から経理部門に異動してからは、徐々に忙しくなってきて、決算期には残業・休日出勤で対応したりは当たり前。

会計システムの改変期には、そのプロジェクトの対応に時間を割きつつ、通常業務を行うなど、生活に支障をきたしながら、無理して取り組むことも多々ありました。

税理士事務所に転職してからは、また新しい業務を経験しながら、それ以外の時間を税理士試験の勉強に充てたり。しんどかったことは挙げればキリがないでしょう。

もちろん、そういった忙しい日々を積極的にもう一度経験したいということではありません。そういったしんどい経験をしておくべきと安易に言いたいわけでもありません。

ただ、そういったことを乗り越えて今の自分があると考えると、これまでの生き方を否定せずにいたいという思いがあるというところでしょうか。

それよりも、時間を持て余してしまった経験、何も出来なかった自分にについては後悔の念があるのだと思います。でも、それさえも今の自分を構成する一部と考えると、今更その頃に戻っても変わらない自分に嫌気がさしそうで、戻りたくはないという気持ちがあるのかなと思います。

おわりに

昔のことを振り返らない。過去に捉われずに生きれたら、それはそれで格好いいなと思います。でも、私の場合は自分の過去は気になるのもので、捉われがちです。それでも、振り切っていこうという気概は持って置きたいなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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