苦節〇年について思うこと
2021年の年末から2022年の年始にかけては、ライブに出掛けたり、テレビや動画配信サービスを利用したりなど、エンタメに触れる機会が多かったような気がします。
たまたまかもしれませんが、その中で目についたのが「苦節〇年」というキーワードでした。
華やかな世界では
2021年の年末に、FM802のライブイベントに参加しました。念願叶ってというところで、嬉しい限りでした。
その辺りの経緯については、別の記事でも取り上げています。
2021年を振り返って自分を褒めてもいいこと
何組ものアーティストが4日間にわたり出演するイベントで、各日ごとに最後に出演するアーティストがトリを務める形です。
単純に区分けすることは出来ないかもしれませんが、アーティストが進んでいく道筋としては、バンドなどを結成して、まずはデビューを目指していく。
デビュー後は、楽曲の売れ行きも気にしつつ、単独ライブを開催したり、色んなイベントに呼ばれるようになる。
そして、ある程度の規模のフェスなどのイベントでトリを飾るようになる。
どこまでが苦節でどこからが成功と言えるのかは、それぞれの捉え方にもよるでしょうが、当初の目標を達成したときには、それまでの売れない時代、思うようにいかないなどの苦節を乗り越えての成功と言えるのかもしれません。
そのFM802のイベントの司会の方が「・・・苦節10年、このイベントのトリを務めるまでになりました・・・」という紹介が印象的でした。
ここ最近は、テレビと同じぐらいサブスクで動画を観るようになりました。
タブレット(iPad)の使い方の変遷
年末年始のタイミングで、最近公開されたNetflixの映画「浅草キッド」を観ました。
内容云々については、詳細に触れたりはしないですが、ビートたけしさんの自伝的な内容になります。
テレビなどで人気者になる前の、浅草時代のお話で、それこそ苦節時代が描かれています。
今では考えられないような苦労や環境、待遇が描かれていましたが、現実はもっとひどいものだったのかもしれません。
そこから這い上がって、今の地位を築き上げていくその姿は圧巻ではあります。
芸能界という華やかな世界であれば、成功した時のインパクトが大きくて、その前とのギャップが激し過ぎるので、余計に印象が強いのでしょう。
遠い世界のことでもない
こうしたエンタメの世界での苦節〇年からの成功は、見聞きしていて爽快になることも多いですが、どこか遠い世界のような気がするかもしれません。
しかしながら、自分に置き換えて、身近なものとして考えることも出来ます。
もちろん、テレビに引っ張りだこで、収入が何百・何千倍になったというようなインパクトはないかもしれませんが。
目標に向かって、コツコツと努力を重ねて、花開く時を待つ。日常生活でも仕事でも、ある程度は自分に置き換えて考えることも出来ます。
学生時代であれば、希望の学校に入るために勉強を続ける。大会で入賞するために部活を頑張る。
これはほんの一例ですが、何かしら目標を定めて、それに向かってコツコツと日々を重ねていくということは、誰にでも出来ることではあります。
それが全て同じ期間で達成出来るかは分かりませんが、続けることでその可能性を高めることは出来るでしょう。
よく言われることですが、目標を達成する人は、目標を達成するまで続けたから、達成出来たということでしょうか。
そんなことは当たり前といえば当たり前ですが、真理はそのことに尽きるのだと思います。
今が苦節と捉えれば
目標がいつ達成されるか分からないから、途中で辞めてしまったり、方向転換を余儀なくされたということもあるでしょう。
お金を必要とする場合であれば、その資金をいつまで捻出できるかというのもネックになります。
自分だけならまだしも、自分以外の人に迷惑を掛けながらであれば、尚更続けることは難しくなるでしょう。
私が経験したことであれば、税理士試験などはまさにその典型かもしれません。合格するまでは目標は達成できず、専門学校や受験代などお金がかかる部分も大きいものです。
このまま続けていても、どうなるか先が見えない不安に陥ることもあるかと思います。
そんな時には、今が苦節の時なのだと客観的に捉えて、冷静に分析するのもひとつの方法です。
自分は今苦節の時を過ごしているのだと認識することで、いつまでということが明確に分からなくても、前に進むことが出来るようになります。
そして、色んな人の成功体験を見聞きすれば、苦節期間の長さに不安になるかもしれませんが、その後の達成感の見通しを立てることも出来るでしょう。
本当に夢中で努力を続けている人に対して、無下にその気持ちを削ぐようなことをするというのは意外に少ないものです。
自分が成功したとは思えないところもありますが、税理士試験に関して言えば、合格したという事実はあります。
その経験を思い返してみれば、受験期間中は、終わりが見えない中でも、この苦節を乗り越えて、税理士として活動するんだと、周りに誰も歩いていないような夜に専門学校から職場への移動の道すがら心の中で唱えていました。
今は税理士として独立開業していますが、またこれからの事務所のあり方の目標を達成すべく、苦節の道を進んでいるところです。
おわりに
ゴールしたと思ったら、もう次のスタートが切られているということもあり得ます。
終わりはないと思うとしんどいかもしれませんが、失敗という刺激を受けつつ、一つ一つの達成感を味わい続けるのもまたいいものかもしれません。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
この記事を書いている人
エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)
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