自分の軸がブレないように覚悟を決める

独立していることのメリットとして、仕事のやり方を自分で決めやすいということが挙げられます。

相手がある仕事であれば、何でもかんでも自分の好き勝手にというわけにはいきませんが、組織の一員として動いている場合に比べれば、格段にその自由度はあがるでしょう。

しかしながら、自由だからこそ自分でルールを決めておかないと、自分のコントロールを外れてしまい、仕事に追われてしまうことにもなりかねません。

ルールを決めるということは、自分の軸を決めて、そこがブレないように維持していくことでもありますが、日々揺らぐことが出て来て、迷うこともあります。

仕事を受けるための軸

税理士として独立開業してから、生活リズムや仕事の時間について、試行錯誤しています。

開業に向けて朝型の生活リズムに変えてみた

午後に集中力が落ちることへの対策

今のところは、平日(月~金)は16時まで、土曜日・祝日(平日の曜日)は午前中のみ、日曜日は休みというようにざっくり位置付けています。

もちろんイレギュラーはあって、希望があれば16時以降にアポイントを入れることもあります。

しかしながら、そのイレギュラーを受ける条件として、事前に予定を決められること、時間や期限にルーズなことが原因ではないこと、などを勘案して受け入れるようにしています。

顧問契約いただているクライアントの場合は、この辺りの対応の幅をある程度は柔軟にしていて、電話での依頼であっても受けるようにしています。

電話という連絡手段は、場合によっては、人の時間を一方的に奪う、上手く繋がらない時の時間ロスがもったいない、などで忌み嫌われることもありますが、私自身は基本的に必要なものだ思っています。

ただ、その使い方としては、条件が必要とは感じています。音声のみの情報となるので、既知の方とのやりとりであれば、効率的な場合もあるでしょう。

しかしながら、初めてお話しする方などであれば、基本情報から音声で取得していくことが必要な場合もあるので、聞き間違いや勘違いなどが起こり易いかなと。

コミュニケーション能力の問題かもしれませんが、私の場合は、初めての方といきなり電話で話すとなっても、上手く基本情報を取得しながら、話を進めるということが苦手ではあります。


こういった事情もあり、個別コンサルティングなど初めてやり取りする方から申込みや問合せをいただく際には、電話以外の方法でお願いするようにしています。

事務所ホームページの各サービスメニューごとに申込・問合せフォームを用意しており、そこに記載されたメールアドレス宛に返信していくという流れとしています。

ホームページからの申込み・問合せであれば、受付自体は24時間体制でお受けできることが出来るので、相手のご都合の良い時間に合わせられます。

その返信については、24時間体制というわけにはいかないので、ある程度ルールを決めています。申込み・問合せフォームの主旨に合った内容であれば、申込み・問合せがあった日の翌営業日の18時までにメールにて返信をするというものです。

これもまた仕事を受けるための軸のひとつではあります。

軸に合わない依頼があった時

事務所ホームページに設置した申込み・問合せフォームには、上記の内容を明記しています。

申込み・問合せを入力いただいた際には、自動返信メールで、申込み・問合せ内容と合わせて、上記の内容も記載しています。

こうした対応で、大体の場合は、問題なく進めることが出来ているのですが、たまにこの軸に合わないような依頼をいただくこともあります。

つい先日もありました。

明日が締切の手続きについてサポートして欲しい、というような内容の問合せが日曜日の夕方に問合せフォームから入ってきました。

自動返信メールにて、翌営業日の18時までにメールにて返信します、という内容が送られると、それでは間に合わないかもしれないので、本日18時までに対応可能かの返事が欲しい旨が再度問合せフォームから入ってきました。

私で対応出来ない場合は、他の方を探す必要があるとのことでした。

ルール上は、日曜日は休み、メール返信は翌日月曜日の18時まで、としているので、その日に対応はしないということになります。

しかしながら、チャンスを逃しているのではないか、私が受けないと途方に暮れてしまうのでは、など仕事を断るということにまだまだ不慣れなうちは、即時対応しないことに罪悪感のようなものを感じてしまいます。

こういった場合にどうするか。

提示されたルールを無視して依頼される方であれば、今後も同じようなことが起こり得るかもしれません。

迷いもありましたが、先方がおっしゃっている期限が明日ではなく、もう少し猶予があることが明らかであったこともあり、即時対応ではなく、自分のルールに従って、対応することとしました。

その結果の一例

ルールに従って、翌日の月曜日に申込み・問合せ内容についてメールで返信しました。

急ぎであることは分かっていたので、毎日のメールチェックのタイミングである朝早めの時間にメール返信するということは心掛けました。

結果的には、依頼いただけることとなり、プラスアルファでの依頼も合わせて受けることとなりました。

前日までに連絡がなければ、他の税理士を当たるということだったので、空振りに終わるかなと思っていたのですが、他の税理士の方も日曜日の夜に対応というのはなかなか難しかったようです。

実際にやり取りをしていると、最初は、明日期限のことを前日に依頼しようとするなんて無茶を言う方なのかなと思っていました。

しかしながら、よくよく考えてみると、問合せフォームの文面や都度連絡を入れるなど、ちゃんとされているところは多かったなと。

これが自分の軸を変えて、即時対応していたらどうだったか。結果は同じだったかもしれませんが、バタバタと対応することになり、休日に急に仕事の時間とすることの負担感が大きくて疲弊していたかもしれません。

上手くいくことばかりではないかもしれませんが、自分の軸がブレずに無理ない範囲で、人のお役に立てることを積み重ねていけば、やりがいのある仕事が長く続けられるのかなと思います。

そのためには、自分の軸がブレないようにすることで、時には自分に不利益になることも受け入れる覚悟が必要なのだと痛感しています。

おわりに

お困りごとを解決したいという思いは根本にあるものなので、そこに反する行動はなかなか決断しにくいところではあります。

それでも相手に不利益が生じないと思えれば、自信を持って、自分の軸を守っていくことも大事かなと思います。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いている人

エフティエフ税理士事務所
代表 税理士
藤園 真樹(ふじぞの まさき)

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